いかに縄というものが日本のSMにおいて重要なアイテムでありアイコンであるかは先述した通りでありますが、そんなSMを代表する存在だからこその問題点というものもあります。それは、女性にとって縄を用いた緊縛プレイというのは心理的に抵抗があるということです。
まず、そもそもですが縄をつかった緊縛プレイというのはどう考えてもハードの部類です。いきなり縄で縛ってみてもいい?なんていわれて笑顔でいいよと言ってくれる人は根っからのM女でもない限り、まずいないでしょう。
目隠しプレイやオモチャの手錠などでのソフトSMを経験した女性にとっても、縄というのはやはりかなり抵抗があるそうです。私もお付き合いしていた彼女に縄を持ちだしたことがありますが、最初はかなり嫌がられたものです。「ついにコレがきたか……」と感じたそうで、縄をつかったプレイをあれこれ想像するよりも、いかにやんわりと断るかに意識がいったそうですから(笑)
それもそのはずです。前にも紹介したように、本来の縄というものは罪人を縛るためのものでしたからね。今でこそ美しいSM作品として緊縛されているシーンもありますが、そういった本格的なシーンというのはなかなかふつうに生活していたらお目にかかれるものではありませんからね。どうしても縄=怖いというイメージが刷り込まれていたとしても不思議ではありません。
ではSM初心者の女性……とくに彼女や妻といった本来のパートナーに縄を勧めるにはどういった手順を踏むのがいいのでしょうか?
まずは縄以外のモノをつかった拘束プレイから
大前提として、縄を用いた緊縛プレイをしたいのであればまずは縄以外のソフトなもので拘束していくのが必須になります。SM出会い系などであれば、最初から縄でもいいよ、と言ってくれる子も多いのですが、初心者を相手にする時だったり、SMにまだ興味がそれほどない彼女や奥さんだったり、あるいは自分が初心者だったりする場合なども、もろもろ含めてまずはソフトなものから始めるのがいいでしょう。
そういった拘束用のSMグッズというのは多く売られています。たとえばふわふわとした柔らかい素材で出来たかわいい手錠などがありますね。こういったものであれば女性の抵抗感というのはかなり低く抑えることが出来ます。
それでも、あらかじめグッズを用意していた、ということ自体に引いてしまう女性も少なからずいますので……そういうときは、ストッキングやネクタイなど、普段から身に着けているもので代用するのもいいでしょう。それらであればいかにも準備していたという感じはしないですし、普段から身に着けているものですから抵抗感もほとんど覚えることはありません。
それで好感触を得ることができたら……いよいよ次は縄の出番なのですが、いきなり持ち出すのはNGです。これはわたしの経験からもそう言えるのですが、まずは「縄を使ってみようと思うんだけど、どうかな?」と相談するところから始めるのがいいでしょう。
そうすることで相手の意見が聞けますし、相手も心の準備であったりいろいろな予備知識を調べる時間というものができますので、抵抗感は徐々にやわらいでいきます。それに事前に縄以外のもので拘束プレイをもう楽しんでいるのですから、拘束プレイ自体の魅力はすでに知っているはずですからね。ただ縛るのが縄にかわるだけだよ!雰囲気の問題だから!と、ゴリ押ししてしまえば大抵の女性はうなずいてくれるものです(笑)
それでOKをもらえたとしても、いきなり血気盛んに全身を縛り上げるなんてのはしてはいけません!何事もまずは段階というものがありますからね。まずはいきなり縛るのではなく、縄を触らせてあげてください。縄の感触であったり匂いといったものを実際にふれて感じさせることで、縄に対する恐怖感や抵抗感をやわらげるところからはじめましょう。
いよいよ縄で縛りましょう!
そんな縄との遭遇を経てようやく縛る段階に入るわけですが……まだ体中を縛り上げるのはNGです。まずは手首や足首といった基本的な部分から、部分的に縛り上げるだけにとどめておきましょう。初日はそれだけで終わることをオススメします。手首足首を縛ったからじゃあハイ次ね!と矢継ぎ早にあれこれと縛り上げたとしても、女性としては困惑する一方で縄に対しての恐怖心がまた芽生えてしまうかもしれません。急なステップアップというのは望ましいものではありません。
まずは手首足首だけを縛るプレイを2~3回やったあとに、いよいよ胴体に縄をかけることにしましょう。どう縛られるのが好きなのかはその相手によりますが、大きく分けてキツめに縛られるのが好きな人、ユルめに縛られるのが好きな人、というのがいます。まだ相手がどっちが好きなのかわからない、という段階であればどっちも試してあげましょう。そのうち、自分にしっくりくる縛られ方というのがわかってくるはずです。
ただ、ユルめのときはまだしもキツめに縛るときは注意してくださいね。相手にとっての耐えられないボーダーラインというものを超えないように、少しずつキツめにしていって徐々にその限界に迫るというのがオススメです。どちらかが初心者、あるいは両方が初心者であればきちんと言葉でのコミュニケーションをとり、大丈夫?痛くない?といった声掛けをかかさずに。
きちんとこういったコミュニケーションがとれていれば女性にとって縄への恐怖心というのはだいぶ和らぎます。段階を踏むことで少しずつ縄と仲良くなっていくというイメージでしょうか。女性にとってもゆっくり少しずつ進むことはいいことですし、男性にとってもメリットが有る場合があります。
それはいきなり手慣れた様子で縛り上げた場合「この人、以前にも他の女性にこんなことしてたってこと?」といらぬ不信感を抱かせてしまうケースもあります。SM出会い系で出会った男女であればこのような心配は不要ですが、一般的なカップルの場合ですと思わぬ火種になることも……?
女性にとっての緊縛とは
ほとんどの場合、緊縛の対象となるのは女性です。では、その女性がもつ緊縛というものはいったいどのようなイメージなのでしょうか?男性からすれば緊縛プレイというのは相手の自由を奪って征服した証でもあり、性的にもフェチとしてたまらないといった直感的な部分がありますが、SMにさほど縁がない一般的な女性にとっては確実に抵抗感をいだきます。
緊縛からハードなSMを想像し、天井から吊り下げられたりひどい仕打ちをうけたりするんじゃ?という不安がまずきますし、そうでなくても時代劇などでは罪人を縛り上げて石を抱かされて悲鳴を上げるといった、拷問につかわれる道具のひとつ、といったような認識をもつ人も少なくありません。
プロの緊縛師が縛り上げたステージ上の女性や写真作品というのは美しく、そういったSMに偏見のある女性に見せても多くは美を感じ取ってくれるものなのですが、なかなかそういったモノは自ら率先して探さないと目にするものではありませんからね。
時代劇などは子供の頃に親や祖父母が見ていたのを一緒に見ていた、なんて人も多いことでしょう。それに子供心に罪人に対して拷問を行うシーンというのは強烈でトラウマになっている人もいるかもしれませんからね。
なので、まず大事なことは縄に対する恐怖心や先入観をいかに取っ払うか、というところからはじめることです。そのために縄以外の柔らかいヒモやネクタイ・ストッキングなどで拘束するところから始めて、拘束プレイは怖くないよ、楽しいものだよ、というすり込みから始めるべきなのです。
また、中には緊縛プレイに憧れているという女性も稀にいます。そういった女性たちは性的なプレイとして緊縛プレイを見ているのではなく、緊縛師によるステージ上の演出であったり被写体としての美しさといった芸術面から興味を持つ人も少なくありません。
そういった人たちはあくまでも緊縛そのものが目的だったりするものです。私もあんな風に美しく縛って欲しい、芸術作品として私を撮ってほしい、といった願望なわけですね。なので緊縛をしてからの性的なプレイというのには興味が無い……なんて人もいるわけです。
じゃあそんな人を縛ったとしてもつまらなそうだな……と思うかもしれませんが、そういった芸術面から興味をもった女性たちを、性的なM奴隷として引きずり下ろすといった楽しみをもつ男性も多いのです。事実、わたしも何人かそういう女性とSM出会い系を通じて知り合いましたが、そういった女性たちを堕としていく楽しみというのはたしかに唯一無二のもので非常に今も記憶に残っています。
芸術的な緊縛が好き、という意識高いM女を性奴隷にしよう!
SM出会い系の掲示板には、縛って欲しいです!という女性が多くいます。世間一般からすれば芸術面のSMに興味をもち、自分もそんな作品の女性みたいに縛られてみたい……と思うような女性は何百人かに一人と言った具合でかなりレアな存在であることは間違いありませんが、なにしろここはSMを専門とした出会い系。そんな何百人に一人の女性が全国からこぞってこの出会い系に集まったとしたらそれは数千人規模になるわけですから、募集だってひっきりなしです。
そういった女性に対しては性的な空気はいっさい匂わさずにメールをするのがコツです。なんならセックスは抜きで、と事前に伝えておくのも安心させるのでプラスになるでしょう。え、でもセックスなしで縛るだけ縛っておわりなんて慈善事業じゃないか……と思うかもしれませんが、ほとんどの場合はセックスなしで終わることはありません。
芸術面から興味があって縛って欲しいという女性をいざ縛ってみると、最初は実に淡々と受け入れるものです。服の上から縛って欲しいという人もいれば、いきなり裸から縛って欲しいという人もいます。愛撫をするわけでもないのでただただ縛られるのを受け入れて、いざ完成したところで鏡の前に立たせてあげましょう。
すると、急にスイッチが入ったかのごとく顔色や表情が変わります。これは、いままできれいだと思っていて眺めていた他人の緊縛写真と同じようにされた姿を見ることで、同じように美しく縛られている……!と思うよりも先に、まずは恥ずかしいという羞恥心がおそってくることがほとんどです。見るとやるとでは大違い、とはよくいいますが、まさにこれもそのパターンですね。
しかもその羞恥心というのはこれまでの人生の中で1・2を争うほど……あるいは人によってはぶっちぎりでもっとも恥ずかしい、羞恥心を覚える体験かもしれません。そんな体験をすることで自分の中のナニカが変わってしまうのでしょう。
アートとして、芸術として緊縛が好きで性的な興味はほとんどなかった女性であっても、実際に緊縛体験をするとそんな建前のようなものは一瞬で吹っ飛んでしまうほど縄による緊縛というのはパワーがあるのです。
そのスイッチが入ってしまえばもうこちらのものです。なにしろすでに緊縛済みなわけですからね。服を着ていた状態で縛って鏡を見ても反応がいまいちなのであれば、裸でやってみる?と提案してみましょう。その女性が見てきて憧れてきた緊縛画像というのはやはり裸のものが多いでしょうから、そっちへの興味がまされば受け入れてくれるものです。
あとは「せっかくだから続きをしてみる?」といった感じで提案をしてみれば、そんな状態できっぱりと断れる女性というのはほとんどいないことでしょう。なにしろ精神は興奮・高揚しきっているわけですから正常な判断なんてのはできるわけがないのですから。
そこでSMセックスを仕込んでしまえばあとはM奴隷として好きに飼うことができます。
芸術としてのSMに興味があります!という女性はSM出会い系においては人気がありません。なにしろ男性としてはやっぱりセックスをして射精をしたいわけですから、SMに芸術性を求めている女性は面倒くさそう、という理由で回避されてしまいがちです。
だからライバルもいなくてかなりの確率でゲットすることができますし、なによりそういった芸術としてのSMに興味を持つ女性というのは美意識が高いことが多く、一般的な女性のレベルとしてもかなり高い部類……つまり美女である可能性がとても高いのも特徴のひとつです。私が今まであってきた中でもブスの範疇にある人は一人もおらず、総じてみな学校のクラスにいたら間違いなく3本の指には入りそうな容姿の子ばかりでした。
なので、SM出会い系でそういった芸術としてのSMが好き、とプロフィールに書いているような女性は非常に狙い目ですし、こちらも「芸術としてのSMが好きな女性で、実際に縛られてみたい人はいませんか?」というような書き込みをすればあとは相手からホイホイとメールをしてくれるものです。
これはまだあまり知られてない穴場スポットでもありますので、ぜひ興味のある方は実践してみてくださいね。いい思いをできるのはまず間違いないと言えると思います(笑)