私は準備が好きなんですよね。旅行へいくときもいざ旅行中の時間より、どこへ行くか、なにを持っていくか、もし天気が悪かったらどうするか、なんて事前に考えているときのほうが楽しかったりするタイプです。
そんな性格もあってか私はSMプレイにとても向いてるな~、なんて思ったりします。特に相手を縛る緊縛プレイにおいてこの性格はとてもマッチしていますね。
逆に先のことはあまり考えない、今この瞬間を生きてジャズのようにその場のアドリブを楽しむ人はそれはそれでなにが起きるかわからないアトラクション要素があってそっちはそっちで羨ましくもあります(笑)
今回は私が縛りプレイをする前、なにを考えてなにを準備しているのかをお話したいと思います。
なにもわからない人はとりあえず真似しておけば大きな間違いは起きないですし、すでに自分のスタイルがある人もこんな視点があるのかといった感じで楽しんでいただければ幸いです。
まずはプレイ前日のこと
プレイの前日からもうプレイは始まっていると行っても過言ではありません。何事も備えあれば憂い無しですし、前日にいろいろ済ませておけば当日はプレイに集中できるメリットもありますからね。
私はもうSMグッズをいれる用の専用のカバンを用意してありますので、相手に合わせて中身を変えるようにしています。
この子は荒縄が好き、この子はふわふわのついた手錠が好き、初めての人にはとりあえず無難なナイロンロープを……、なんて具合に相手に合わせてやれるようになるとより満足してもらえますよ。
でも基本となるセットはほぼ変わりませんので、今回はそれを紹介したいと思います。
用意しておきたいグッズ
縛るためのロープ・ヒモ
まあ、これがなければ始まりませんからね。真っ先に用意しておきたいものです。
初めてだったり不慣れな人であれば柔らかい素材のものがいいでしょう。あとはなるべく太さがあるものがいいですね。
目安としては指くらいの太さがあればいいと思います。小指くらいあれば十分ですし、人差し指くらい太くても太い分には全然かまいません。
良くないのは細いものですね。細いとからまりやすいですし、皮膚にも食い込みやすくなって血流が止まったりあとが残ったりとデメリットしかありません。
もしロープを忘れてしまったらプレイ自体ができなくなる……なんてことはなく、代用品でなんとかなることもあります。
ネクタイやハンカチなんかはわかりやすく素直に使えますし、脱いだワイシャツで縛るなんてのはちょっと男気があって逆にプラスに思われたりもします。
ローションやジェル
必須ではありませんがあると便利なのがローションやジェルですね。
強く縛りすぎてしまったときなど、ローションをまとわせて回してズラすだけでも血流への負担はかなり減るものです。
単純にお互いの性感帯や陰部へ塗る潤滑油としても使えますからね。
特にSMプレイは一般的なセックスと違い、丁寧な愛撫をしている時間が取れないことも多いです。
そうなるとあまり濡れなかったり、濡れていたものがSMプレイ中に乾いてしまったりといったこともありますので、そういうときにローションがあると女性にとって優しいですね。
ローションというとペペローションのようなものを想像すると思いますが、最近では女性器に塗る専用のジェルのようなものも売られています。
これは身体に塗布することが目的のボディローションと違い、女性器の内部や分泌液に近く親和性の高い成分となっていて、よりナチュラルな使い心地なんだそうで、女性からの評判も良いのでひとつは用意しておくといいかもしれません。
ハサミ・カッター等の刃物
意外と見落としがちなのが刃物類です。
そんな危ないものなにに使うの!?と思うかもしれませんが、ロープやヒモがキツく絡み合ってしまったりほどけなくなってしまったときの緊急用ですね。
私も一度、縛るのに失敗してまったくほどけなくてにっちもさっちもいかなくなってしまい、裸で縛ったままの女性をおいてコンビニまで走ったことがありますので……それ以来、必ず用意するようにしています。
もちろん、その女性からはフラれました(笑)
あとこれはレアケースではあるのですが、カッターで薄く皮膚を切るのが好きな女性がたまにいるんですよね。
初めてみたときはドン引きしてしまったのですが、これまでに4~5人程度はそういう人がいましたのでガチャのSSRくらいの確率では当たってます(笑)
リスカとは違って浅く切るので跡も残らないですし、血が流れて温かみを感じて生を実感できる……ようなことを言っていました。
理解はできませんが、そういう人もいるということは頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません。
塗り薬
きつく縛りすぎて跡が残ってしまったり、ロープや紐の素材が合わなかったり、長時間つけていたせいでムレたりして皮膚が腫れてしまうこともしばしば。
そういった自体に備えて塗り薬を用意しておくと喜ばれますよ。
「すごーい!こんなことまで考えてくれてるんだ。すっごい優しいんだね」なんて褒められたこともありましたので、デキるS男と思われるアイテムとしても有効です。
別に本格的な治療をするわけではなく、あくまでも応急処置というか気休め程度ではありますので、塗り薬であればなんでもいいでしょう。
適当なドラッグストアで「かゆみ・炎症に」なんて書いてあるものを適当に選ぶだけでOKです。
ステロイドは人によっては使いたくないという人もいますので、ステロイド非配合のものを用意しておくのが無難ですね。
ペットボトルなどの水分
これは前日でなくてもいいのですが、いざプレイを始める前には必ず用意しておきましょう。
縛りプレイの最中は相手は自由な行動ができないですし、縛り方によっては一人ではなにもできなくなってしまいます。
そんなときに水が飲みたくなったら自分の意志では飲めない状態なわけです。
コップよりもペットボトルのほうが飲ませやすいので、私は必ずペットボトルを用意しています。
中身もただの水がいいですね。ジュースやお茶ですと利尿作用が働いてトイレが近くなってしまいます。
そうなると縛っている最中に水をさされることになりますし、何ならいったんほどかなければならなくなることも。
逆にお茶をどんどん飲ませて強制おしっこプレイを兼ねるというのも悪くはないですが……(笑)
自分だって縛っている最中は集中して喉がかわきますので、自分用と相手用の2本を用意しておくくらいの気持ちでいましょう。