最近、ちょっと話題になっているAI生成巫女をご存知でしょうか?
23歳処女で職業は巫女という盛り過ぎなくらいの設定なのですが、これを完全に信じ込んでしまっている男性が万単位でいるのです。
画像もどう見てもAI生成ですし、ツイートもおっさんが考えた文章丸出しなのですが、それでもこれだけ騙される人がいるのですから驚きです。
今回はなぜこんなアカウントが存在するのか?について解説と注意喚起を述べたいと思います。
AI生成女のアカウントなんのため?
目的で言えば簡単です。お金儲けです。
X(旧Twitter)では自分の投稿の閲覧数(インプレッション)に応じてお金が入るという仕組みが導入されています。
あれは外国人が話題のポストに対してぶら下げるようにリプをつけることで、そのポストにどんな反応がついているか見たいと思った人の閲覧を稼いでいるわけです。
このような手法はインプレゾンビと呼ばれており、いくらブロックしても次から次にまるでゾンビのように蘇ってくることからそう言われています。
これで稼げるお金というのは本当にわずかで、日本人からすればとても割に合わないのですが、物価の低い国ではまともに働くよりも効率良く稼げることからアフリカなどではよく行われているようです。
しかしこれはやりすぎると運営側から強制退会処分されてしまうリスクがありますし、常にいろんなところへリプを撒き散らし続けるという労力もかかります。
そこで魅力的な容姿や珍しい属性をつけた架空の人物を生み出し、その人物の固定ファンをつけることで定期的かつ楽にインプレッションを稼ごうというのがこのAI生成女だというわけです。
23歳で処女で巫女という属性
今回話題になっているのは23歳で処女で巫女という属性ですが、これはなかなか見事だなと感心しました。どれも男性が好きなものばかり集めたお子様ランチならぬ大人ランチのようなものです。
さらに処女なのにエッチなことには興味津々!というオジサンが求める理想の女の子をオジサンが生み出し、オジサンがそれに興奮するというオジサンだけの世界が繰り広げられます。
ただ、私はこれを否定するつもりはありません。だってこれの被害者っていなくないですか?
AI処女側はお金が儲かってハッピーだし、見守るオジサンたちもエッチでかわいい23歳処女巫女と交流できてハッピー。オジサンたちだけで幸せな世界を形成しているのです。
別アカウントへの誘導がはじまる
きっかけは23歳処女のアカウントが幼馴染に見つかり、そのことを勤め先の神社にチクるぞと脅された……というストーリーから始まります。
なんやかんやあってその幼馴染と飲みにいくことになったのですが、一人では不安ですと同行者を募ったところそれに選ばれたのが別のAI生成女のアカウントでした。
こちらはAI生成した画像や動画をサイトで販売しており、直接ファン(被害者)からお金を巻き上げる方式をとっています。
このように23歳処女を入口として他の媒体へ誘導しはじめており、純粋なオジサマたちはこれにも当然騙されています。
なにせ23歳処女を信じるのであればこの看護師だって実在すると思い込むことは確定していますから、23歳処女というフィルターを通したカモリストのようなものです。
まだおとなしい展開にとどめていますが、これから先はもっとえげつないことになっていくことでしょう。
出会い系にこの手のAI生成女はほとんどいません
この手のAI生成女の主戦場は主に無料SNSであるTwitterやインスタグラムであり、有料の出会い系にはほとんどいません。
なにしろ広く閲覧してもらうことでお金を稼ぐのですから、閉じた世界である会員制の出会い系ではまったくお金儲けにならないからです。
さらに業者や怪しいユーザーなどは運営側からすぐに排除されるため、無法地帯ともなっている無料SNSと比べたらだいぶ安全・健全に利用することができます。
どんなに美人だろうと触れることができないAI生成女に価値はありません。そんなことにお金や時間を使うなら、出会い系で触れて抱き合えてキスやセックスもできる生身の女にお金と時間を使いましょう!