まず声を大にしていいたいのは、SMは素晴らしい!ということ。
一般的にSMというとアブノーマルの代表的な行為であり、しばしば変態行為として評される場合もありますが、それは大きな誤解です。変態というのを一言で言うのは難しいのですが、一般的な嗜好とはかけ離れた性癖を指す場合に用いられることが多いです。
例えば…死体に対して性的興奮を覚えるだけでなく、その死体とセックスをしてみたい衝動に駆られるネクロフィリアや、脳を低酸素状態に陥らせることで死亡してしまう危険性を多分に含みながらも、自分が「落ちて」いく感覚にハマってしまうアスフィクシオフィリアなど。
こういったケースはマイノリティな性癖…つまり変態と言ってしまっていいでしょう。ではそういった意味で、SMというのは変態なのでしょうか?
コレに関しては一概には言えません。なぜならSMという言葉にはとても幅広い意味が込められているからです。先ほどのアスフィクシオフィリアにしても、首絞めプレイを伴うことが多いのですが、首を絞める側がS、絞められる側がMと定義すればSMプレイとして成り立ってしまうわけですね。
でも一般的なカップルが「ちょっとSMをしてみない?」と提案して、いきなり首絞めプレイはしませんよね?そういった初心者のかたが思い浮かべるSMというのは変態行為と
なにせ変態というのはごく一部の人だけが性的興奮を覚えるマイノリティな存在です。でも、目隠しして性感帯を責められることで性的興奮を覚えることはごく当たり前ですよね?10人中9人はイエスと答えるようなものだと思われます。
ネクロフィリアの性癖である、死体とセックスしてみたいと答える人は1万人いて1人いるかいないかでしょう。でも手を軽く縛ってみるだけならしてみたい、という人はその数千倍もいるはずです。
SM入門の最大の障壁となるのはそのパートナー探しです。現在の恋人や夫婦同士で踏み切れないのはまさにここにあります。
もし、SM行為をしてみない?と提案して、引かれたり拒否されたらどうしよう?という恐怖が先に来てしまうわけですね。特に夜の営みというのは夫婦にとってデリケートな問題であり、離婚問題に直結することもあります。提案してしまったばかりにノーマルなセックスもなくなってしまった…というケースもなくはありません。
もちろん、愛する者同士でSM行為を営めるのであればそれが理想です。ですが、SM行為を強要することだけはしてはいけません。SMというのはあくまでも二人の意思疎通が一致しており、目指すべき場所が定まっている場合にのみ、その快楽を得られるものなのですから。
そういった意味では、最初からSM嗜好の人だけが集まるSM出会い系というのはまさに理想のパラダイスといえるでしょう。SMといってもそのジャンルは様々。マイナージャンルな人ほど、そのありがたみを享受できるかもしれませんね。