自分はSだと思っている人ほど、Mプレイを一度はしてみるべきである。
これは私の体験談でもありますし、SMを少しかじった人であれば一度くらいは聞いたことがある格言?だと思われます。私も最初はずっと自分のことをS男だと信じきっており、M男の真似事をするなんてことは恥ずかしく気持ちが悪いもの、という印象でしたし、そんな機会もあるわけがないと思っていました。
しかし、SM出会い系で知り合ったパートナーの方がS女もM女も両方イケるクチの人で、いろいろと肉体的な相性が良かったこと、そしてどこか自分のS男に行き詰まりというか…ワンパターン化してきたことによるマンネリ感も覚え始めていたため、そこまでいうならやってみるか、という気持ちでプレイに及んでみたのです。
あの夜のことは今でも忘れられません。それくらい衝撃的でした。
その彼女の本質はやはりM女であり、S女というのも戯れ程度のものだと言っていましたが、そんなお遊びのS女に自分のS男がどれだけ程度が低いものであったかをまざまざと見せつけられました。
それまではS男というのは傍若無人に振るまい、とにかくM女に尽くさせるものだと思っていました。Sは王様であり、Mは奴隷のようなもの、という認識です。しかし…その女性に教わったことというのは、その実まったく逆な立場であるということでした。
SはMがなにを求めているのかを常に察し、考えてそれを提供する存在だったのです。つまり、どちらがより「尽くしているか」といえばSのほうなのです。セックスの全体的な主導権はMが持っており、Sはそれにそってプレイを提供していくものでした。
ただ、なにからなにまでMがリードしているわけではなく、Sはそれを無視したりひっくり返したりする権利があるということですね。その塩梅やタイミングでSの力量がわかるそうです。当時、その女性にそれまでの私の評価を聞いてみましたが「まったくもってダメ」ということでした(笑)
本当はハズレS男として見送るつもりだったけど相性が良かったので「育成」に協力してくれた、とのことでした。彼女に教わることがなければ、恥ずかしい無知なSプレイをまだ続けていたかもしれないと思うとぞっとしますし、彼女にはとても感謝しています。
たかが出会い系、と思う人もいるかもしれませんが、あの日あの人との出会いはまさに私の人生を変える運命の出会いでした。それ以降はますますSMというものにハマり、今ではSMを通じて色々な人と知り合い経験を得ることが出来ました。
みなさんもぜひ、まだ見ぬ運命の相手に出会えますように。