SMプレイってこんなことをするんだろうなあ……と、漠然としたイメージは出来たとしても、実際にどのようにプレイを進めたり準備をするのか? と、なるとよくわからないと感じてしまう人は多いのではないでしょうか。
そもそもとして、SMプレイの種類ってどんなものがあるの? という疑問もあると思います。ここではSとMの役割についてと、おおまかなプレイの進め方とその種類について解説したいと思います。
SとMの役割について
まず大前提として、どちらがSでどちらがMなのかを決めた上で行うプレイがSMプレイです。なんとなくふつうのエッチの流れでソフトSMっぽいことをしてみただけ、というのは厳密にはSMプレイの範囲ではありません。
とはいっても、ノーマルなセックスしかしたことのないカップルや夫婦は、どちらがSでどちらがMなのか? が、なんとなーくこっちかな?程度のぼんやりしたものだったりします。
普段の性格や体格によってSかMかというのが印象づいているかもしれませんが、それが必ずしも正しいとは限りません。むしろ見た目や日常的な言動とはまったく逆の立場のほうが好みだった、というのは良くある話なのですから。
例えば女医の西川史子先生は、キツい見た目と上からモノを言う高慢なイメージからドSだと思われがちですが、プライベートではドMであることが知られています。医者や弁護士といった社会的立場が高くて立派な人ほど、ドMの傾向があることも有名な話ですね。
私自身、人見知りをして受け身がちな性格であったため「自分はきっとMなんだろうなあ」と思っていましたが、いざSMプレイをはじめてみたらS男側のほうが圧倒的に楽しく、自分でもとても意外に感じたものです。
ですから、まずはどちらがSでどちらがMというのを決めつけずに、交代制でどっちもやってみましょう。そうすることで両方の役割の気持ちを体験できますし、自分が本当にやってて楽しいのはどっちなのか?を実体験からの経験として判断することが出来ます。
そうすることでマンネリだった関係が一転して刺激的なものになることも! 例えば、普段の生活では彼女の尻に敷かれているのに、ベッドの上では一転してドSなご主人様になるカップル。この状況は男からしても女からしても非常に燃え上がる設定のようでして、とても人気があるシチュエーションです。
なんにせよ、SMの関係に決まりがあるとしたら「SとMが対になっている」ということだけです。それ以外のことはすべて自由なのですから、それぞれのカップルやパートナーに見合った関係を無理せず築くことが大事です。
S役
Sというのはサディズム(Sadism)の頭文字をとったものであり、加虐する側です。
サディズム(ドイツ語 : Sadismus英語:Sadism)は、加虐性欲(かぎゃくせいよく)ともいい、相手(動物も含む)を身体的に虐待したり精神的に苦痛を与えたりすることによって性的快感を味わう。また、そのような行為を想像したりして性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。極端な場合、精神的な障害とも見なされ、この場合は性的倒錯(パラフィリア)となる。巷では語感から佐虐性と言われる事もある。(サド)
肉体的にも、精神的にも、プレイの主導権をにぎる側の立場ですので、プレイに対する責任や知識なども必要ですし、なによりもMのことについて常に考えて観察しなければならない立場です。
Sは自分がしたいことではなく、Mがされたいことをするのが良いSの絶対条件です。いまは何をされたがっているんだろう? どんな言葉をかけて欲しいんだろう? と、常にMのことを考えた上でそれを実行し、その結果としてMが喜んでくれることが自分の喜びであり満足感である、と感じられる人でないと立派なSは務まりません。
M役
Mというのはマゾヒズム(Masochism)の頭文字をとったものであり、加虐される側です。
マゾヒズム(ドイツ語: Masochismus英語: Masochism)とは、肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。被虐性欲とも言う。極端な場合や世界保健機関のICDにおいては、精神疾患とも見なされ、この場合は性的倒錯(パラフィリア)となる。しかしながら現在デンマークにおいてはマゾヒストの人権に配慮してマゾヒズムは精神疾患とはみなされなくなった。ジル・ドゥルーズの批判にもかかわらず、ICDにおいてはサディズムとマゾヒズムは相関関係にあるという考えを背景にして両者は今なお「サドマゾヒズム(F 65.5)」という疾患名に包括されている。
なお、マゾヒズムという発音・表記はドイツ語と英語の混淆したものと推測される。発音は、英語ではマソキズム、ドイツ語(Masochismus)ではマゾヒスムスに近い。
一般的なイメージですと、Mというのは受け身であってSにされるがままの役割に見えてしまいますが、それは大きな間違いです。
Mに求められるのは発信力です。
言葉であったり、仕草であったり、表情であったり、息遣いであったり、S役の五感を刺激するような伝達手段をフル活用して、いま何をされたいか? をきちんと伝えられるのが良いMだと言われています。
されるがままのマグロではS役にとってはつまらないものであり、人気がありません。なにしろ、なにを考えているのかを読み取ろうとしても、なにも発信されていないのであれば難しいのですから。S役はエスパーではないので、M役は自分の考えていること
慣れないうちやまだパートナー関係をはじめたばかりの時は、されて気持ちいい、嬉しいことはきちんとその喜びの感情を伝えて、されて嬉しくない、苦痛が強すぎる場合もきちんと「嫌だ」と伝える勇気が大事です。
具体的なプレイ内容とその種類
SMプレイには大きく分けて、肉体的なプレイと精神的なプレイがあります。
アダルトビデオやゲーム、マンガなどで表現されているのは視覚的にわかりやすい肉体的なプレイがほとんどなため、一般的なSMのイメージはどうしてもそっちに寄ってしまいがちなのですが、実際のSMプレイでは精神的なプレイを行う比率が非常に多いです。
肉体的なプレイ
その名の通りではありますが、SがMに対して物理的なアクションを加えるプレイが肉体的プレイです。皆さんご存知のムチやロウソクをつかったプレイ、あるいは縄や手錠を使った拘束プレイや、バイブやローターなどでひたすら快楽を与え続ける快楽責めなどがそうですね。
気軽に始められるソフトSMとしての肉体的なプレイの代表といえば、ネクタイやストッキングなど、やわらかくて安全な素材を使って手首などを軽く縛ってみるプレイですね。あるいは、雰囲気程度のスパンキング(お尻叩き)もそのひとつといえるでしょう。
逆にハードなプレイでは文字通りハードなものになりがちです。荒縄を使って吊り上げるようなプレイもありますし、身体にくっきりと跡が残るような激しいムチや、ピアスや針などをつかって身体に傷が残るようなプレイもハードSMのひとつです。
精神的なプレイ
まず代表的なのは羞恥(しゅうち)プレイです。なぜかこの単語はわりと一般的であり、市民権を得ているような印象ですよね。
羞恥とは「恥ずかしいと思う感情」のことであり、鏡の前でオマンコを自分の指を使って広げさせてみたり、目の前でオナニーをさせてみたりといったプレイでM側に恥ずかしさを与えることが目的のプレイです。
ノーマルなセックスが肉体で感じるセックスだとすれば、SMプレイというのは脳で感じるセックスだと言われているくらい、精神的なプレイは大事でありSMプレイでの快楽を引き起こすための根源でもあります。
放置プレイや言葉責めも精神的なプレイにカテゴライズされます。特に言葉責めは直接相手の精神を揺さぶることになるので、クリトリスを指やローターで刺激するかのごとく、脳内にあるクリトリスのような性感帯を言葉で刺激するようなものです。
精神的なプレイをすることによって、肉体的なプレイの感度や質が劇的に向上するものだと思っていてください。肉体的なプレイと精神的なプレイが合わさることでシナジー効果が発生し、とてつもない効果を得ることが出来るのです。
実際のプレイの流れ
SMプレイに決まりはありませんが、ある程度のおおまかな流れというかテンプレート(お約束)のようなものは存在します。
それはノーマルなセックスにおいても同じですよね。キスからはじまり、胸をもんだりパンツの上からクリトリスを刺激したあとは服を脱がせてより激しい刺激……と、いわゆる前戯をしてしっかりと濡らせてから挿入するのがお約束です。
SMプレイにおいてもこの大まかな流れというのは変わりません。着衣状態で拘束を行ったり、それを脱がせたあとは前戯のかわりに羞恥プレイや言葉責め、そしてムチ打ちやロウソクなどの肉体的なプレイを経て、最後に挿入というのは同じところです。
着衣状態でのプレイと裸状態でのプレイ、そして肉体的なプレイと精神的なプレイ。このようにSMプレイにおいては対となる状況をうまく織り交ぜることでよりSMプレイを楽しむことが出来ます。
メジャーなSMプレイの内容
SMプレイとひとくちに言ってもそのプレイ内容はさまざまですし、人や環境によって同じ名前のプレイでも中身が大きく違ったりするものです。おなじカレーでも作る人や家庭によってまったく別の味になったりするのと同じですね。
初心者のうちは、とにかくいろんなプレイを試してみてください。うまくいかなくてもいいんです。まずは経験を積むことが大事です。
そうして慣れていくうちに、段々と自分に合った、自分がやっていて楽しいプレイというのが見つかってくると思います。
それが見事パートナーと一致することになれば、ひたすらその道を極めることが出来るのもSMプレイの面白いところです。どんな道があるのかといえば、細かいものまでいれたらおそらく100種類以上はあるかと思いますが、ここでは代表的な4つをご紹介します。
その1.拘束系
SMプレイのもっとも基本でありながら、もっとも奥が深いのがこの拘束系です。緊縛系とも言われます。文字通り縄や手錠で身体を縛ることで自由を奪うことが目的です。そして自由に動けなくなったところで他のプレイを加えていく……というのがよくある拘束系の楽しみ方です。
椅子やベッドなどにしばりつけるのも広く好まれています。モノに縛り付けなくても、手首や足首を縛るだけでも立派な拘束系になります。そうした上で愛撫や挿入を行うというのが主なプレイ内容です。
その2.快楽系
ひたすら快楽を追求するのがこの快楽系です。SMプレイに「ハマる」にはまずこの快楽系がわかりやすくていいかもしれません。肉体的な快楽を追求していますので、シンプルかつ誰でもその良さが味わえますからね。
殆どの場合ではバイブやローターなどのオモチャが使われます。これはS側の体力的な負担を減らす意味もあります。常に手や舌で愛撫はとても疲れますからね。最近のオモチャはとくに高性能なので誰でも手軽に強い快楽を与えられるというメリットも有ります。SMプレイを始めるなら最低でもローターとバイブくらいは用意しておきましょう。
その3.アナル系
意外と多いのが、
ノーマルなセックスしかしたことのない人でも、相手のアナルに触れてみたり、ちょっとナメてみたりくらいならしたことある人も多いのではないでしょうか。それにとどまらず、挿入したり浣腸をしたりするのがアナルプレイですね。
ただ、当たり前ですが挿入なり浣腸なりをすれば排泄を伴います。そうするとどうなるかといえば、ウンコが撒き散らされるわけです。はじめてアナルプレイを行う人は、まずこのウンコの臭いにドン引きしてしまうことがほとんどです。あなたが思っている以上に人のウンコを間近で嗅ぐというのは強烈な体験なのです。
ある程度覚悟を決めた、中級者以上のかたにオススメします。そして自宅でやる場合はきっちりとした事前準備も必要です。お風呂場などで事前にアナル拡張しておく必要もありますし、ベッドで行うならレジャーシートなどの万が一に備えた保護用品も必要です。
アナルプレイに関しては以前詳細な記事を書きましたので、そちらも参考にしてください。
その4.肉体的ダメージ系
肉体的プレイのひとつではありますが、肉体に快楽を与えるのではなくダメージ(苦痛)を与えるのが目的のプレイです。皆さんがよくイメージするような、縄で吊るされたMにたいしてムチやロウソクで徹底的に虐めるプレイがそれに当たりますね。
世間一般がまずイメージするほど認知度の高いプレイではありますが、実際問題としてこれを好んで行っているカップルというのは少数派です。ぶっちゃけ、あまり人気はありません。
快楽をより引き立てるために苦痛を与える、という手段として用いられることはよくありますが、肉体的ダメージ系だけを目的としたプレイを行っているひとはかなり稀だと思われます。
いま、SMパートナーは簡単に見つかる時代
この記事を読んでいる方は少なからずSMに興味があることでしょう。
- 「でもSMプレイってむずかしそう……」
- 「興味はあるけど、実際にやってみるのはちょっとこわい」
- 「そもそもSMプレイをする相手がいない」
- 「やってみたいけど失敗したら恥ずかしい」
- 「彼女や嫁さんにSMプレイに興味があるなんてとても言えない」
などなど、いろんな理由で実践に踏み出せない人は多いと思います。しかし、いまSMプレイはとてもカジュアルなものになっており、SM専用のパートナーも簡単に見つかる時代になりました。
それもこれも出会い系やSNSの発達によるものです。SMに興味がある人だけが集まるコミュニティがたくさんありますので、そこに参加するだけで驚くほど簡単に出会えてしまうのです。
意外に思うかもしれませんが、SMに興味をもつのは女性の方が圧倒的に多いため、男性が常に不足していることも出会いやすさに拍車をかけていますね。
それこそ、今登録すれば明日に出会うことだって夢ではありません。真面目に取り組めば、2週間以内には誰かしらと一度は出会ってセックスすることが出来るでしょう。
いまもっともアツいSMサイトを厳選しておりますので、SMプレイに興味があるかたはぜひ参考にしてみてください。SMプレイは「見る」よりも「やる」ほうが絶対に楽しいのですから。