SMプレイはしたことがないけど、興味がある…。そういった方がここを読むことがあるかもしれません。これまではある程度、経験者のかたへむけた記事を更新してきましたが、ここでは未経験や初心者の方へ向けた「入門編」といった内容を発信してみたいと思います。
まず、SMプレイとはなんなのか?一言で表すとしたら信頼関係です。Sな人はMな人がなにを求めているのかを表情や仕草から察せるほどの親密度、Mな人は肉体的な刺激の加減のすべてをSの人へ委ねることが出来る信頼。その両方がなければ、真のSMプレイというものは成立しません。
しかし、最初からこの二つが揃っているなんてことはまずあり得ません。まずはソフトなものからはじめて、徐々に2人の信頼関係を築いていき、その結果として先述したような阿吽の呼吸が生まれてくるわけですね。
もう一つ大事なこと。それは健康的な肉体です。スポーツや筋トレなどで鍛えておく必要はありませんが、SMプレイには肉体的な負担や緊張を伴うものも少なくありません。持病がある場合は、プレイがきっかけで発作が起きてしまうケース
そして、当たり前ではありますが、双方ともに合意のもと行われるものです。どちらかだけの一人よがりなプレイはSMとはいえませんし、強引なSMプレイというのはただの暴力であり糾弾されてしかるべきものです。
イレギュラーな事態ではありますが、もしプレイ中に火事や地震が起きた場合のことも想定しておきましょう。自分ではすぐに解けないような高度な拘束をしたあとに、そういった災害がおきてしまい、相手を解放することが出来ずに逃げ出した場合は罪に問われることもあり得ます。
なお、SM初心者のかたは恐る恐る慎重にすることが多いので心配はいりませんが、少し慣れてきた手合…中級者の方に多いのが、肉体的な限界の境界線を見極められないことです。これはほんとうに危険で、大怪我を伴うことも少なくありません。
そういった意味でも調子に乗らないことは大事ですが、SMプレイ中というのは高揚したトランス状態にもなりがちで、正常な判断ができなくなります。もしプレイ中に「もうこれ以上はガチで無理」と感じた時に発する合言葉を決めておきましょう。
これがなぜ大事かといえば「もうやめて!これ以上はダメ!」と本気で思っていたとしても、SMプレイ中にこんなことを言われても「お?もっとして欲しいのか?」という誤解を与えてしまいがちです。結果としてむしろ煽ってしまう場合があるわけです。
そのため、本気で止めて欲しい時は「ストップ!」という合言葉や「タップをしたり、つねったりする」などの合図を決めておきましょう。これがあれば未然に防ぐことができますし、ここが限界なのかという学習を得ることも出来ます。
SMというのは着実に1歩1歩進んでいくものです。焦って段階を飛ばしてもいいことはまったくない、ということを覚えておきましょう。