いくらSMプレイに興味があり、またその方法や知識、グッズなどを持ち合わせていたとしても、プレイをする相手がいなければSMは始められません。
気軽にSMプレイ相手を見つけるための方法としてはSM出会い系がもっとも一般的ではありますが、付き合っている彼女がいたり、もう結婚して妻がいる場合などは、どうしても「浮気」や「不倫」などのリスクある行動になってしまうのも確かです。
だからこそ、秘密の関係というスパイスが加わることで、深いSM行為を楽しめるのもまた事実なのですが……もしバレた時には離婚をつきつけられて、慰謝料を請求されてしまうことも。そうならないためにも、いちばん手っ取り早くてノーリスクなのは、今いる彼女や妻をパートナーとしたSMプレイを始めることですね。
そこで、今回は彼女や妻とSMプレイを始めたい時、どう説得すればいいのか?また、押さえておきたいポイントについて紹介したいと思います。
その1.お互いの愛をより深める行為であることを強調
もっとも、普段から一緒にいる相手とSMプレイをすることは、SM特有の非日常感を楽しめないのではないか?という心配をする方もいることでしょう。たしかに、SMだけのパートナーであれば日常の生活感とは無縁で、非日常なSMプレイのみに集中できるメリットがあります。それでもやはりSM初心者であればまずは気心の知れた彼女や妻からはじめてみるのが、もっとも心理的な負担がない選択肢になることでしょう。
SMというのは愛情が深く関わってくる行為ですし、正式なパートナーとの愛をより深めることができる側面もあります。ましてや倦怠期のような、普段の生活にマンネリ感を覚えているようなカップルには、とてもいいカンフル剤ともなりえるのです。
普段から一緒にいる相手とのSMはより深く相手を知ることが出来るいいきっかけになりますし、これまで知らなかった一面をかいま見ることが出来るかもしれません。ノーマルなセックスでは自分本位になってしまいがちですが、SMプレイは相手のことをお互いによく知り合う必要があります。
SMプレイを通じて、あらためて相手はどんな性格なのか、一体どんなことが好きで、どんなことが苦手なのか。そういったことを再確認できるのが、恋人同士のSMプレイのなによりのメリットです。
逆に付き合って間もないカップルであれば、まだSMプレイを切り出すには時期尚早かもしれません。SMは「恥ずかしい」と思う心を活用して盛り上げていくプレイが数多く存在します。付き合って間もないころは、手をつなぐのも恥ずかしかったりしますから、わざわざSMプレイをするまでもないのです。
お互いに気心がしれて、羞恥心も和らいでくる頃合い……たとえばですが、男性なら相手の前でオナラをしてみたり、女性であればお風呂あがりにすっぴんでうろついたりと、いい意味で遠慮がなくなってきたカップルが、もうひとつ上のステージへ行くためにはもってこいですね。
その2.不慣れでも、失敗をしても、それすら楽しめる
SM出会い系で初対面の人とセックスおよびSMプレイをする際は、やはりどうしても緊張を伴います。とくに私なんかは人見知りをしてしまいますので、慣れない頃はほんとうにガチガチに緊張してばかりでした。せっかく会う約束を取り付けたのに、当日が近づくにつれて会いに行くのが負担に感じてしまうことすらありました。
でも、恋人同士であればなにも緊張することはありませんよね。気心の知れた仲ですし、まだまだ不慣れなのですから「失敗したって当たり前!」という前提があるのは心強いです。
どんどんいろんなことを試すことが出来、お互いのレベルが上がりやすい利点もあります。例えば、縛り方ひとつにしても最初から手早く正確に縛れる人なんてのはまずいません。だれだって最初はヘタクソですし、手際も悪いどころか、そもそも形にすらならなかった、なんて結果すらあり得ます。
これがSM出会い系で知り合ったSMプレイだけの相手だったとしたら、もう二度と会ってくれないかもしれません。そうでなくても、その手際の悪さで雰囲気が悪くなってしまい、気分も乗らなくなりその場でおしまい……なんてこともあり得ます。でも、それが彼女や妻であれば、そんな失敗も笑って一緒に楽しめるものです。
その3.SとMの役割から新しい側面を知ることが出来る
昔は、おしとやかで夫のことを陰で持ち上げて支える女性……それを大和撫子なんて称したりもしたものですが、今やそれとは正反対で気が強く自己主張の激しい女性も珍しくありません。そんな女性は、普段の性格とのギャップを見せつけたくないからなのか、Mっぽいプレイをされることを拒否することが多いです。
ただ、それはあくまで「気が強い性格」であって「SかMかの性癖」はやってみないとわからないものなんです。むしろそういう女性こそ、実はズブズブのドMだった……なんてのはよくある話ですからね。
彼女がSM的なサド要素を自覚しているような女性だったとしても問題はありません。人は基本的に、SもMも両面を持ち合わせているものです。自分がどうしてもS男としてのプレイを軸にしてみたいなら、彼女がS女であってもゆっくりと時間をかけて開発することで、マゾプレイを楽しめる資質を開発することだって可能です。愛する彼氏や旦那のためなら、喜んでくれる事をしてあげたい、となんとも嬉しい気づかいを見せてくれる女性だっているかもしれません。
もっとも、これはあなたにとっても同じこと。自分がS男プレイをしたいからといって、彼女にM女の役を押し付けてばかりなのは不公平ですよね。先ほどもいったように人はSもMも両面を持ち合わせているのですから、まずあなた自らがM男プレイをしてから「じゃあ次は君の番だね」という形で彼女にM女プレイをお願いしてみると、スムーズにいくものです。
このように、時間をかけてお互いに今まで見せることのなかった一面を見せあうことで、恋人や夫婦としても今までよりも一歩前進した成長ができるかもしれないのです。より深く愛しあう関係になれれば、普段の夫婦生活もきっとうまくいくことでしょう。
その4.SMの快楽に溺れすぎないように注意
うまいこと恋人や夫婦同士での理想のSMカップルになれたとしても、その環境に甘んじているだけではいけません。普段の生活にもいえることですが、何事もあって当たり前という認識になってしまうとありがたみが薄れてきてしまうもの。
SMは愛情を深め合う行為であると同時に、快楽を得られる性的なプレイでもあります。どちらか一方が、
せっかくパートナーがSMを受け入れてくれたのですから、そのようなことにならないよう自分が注意するのはもちろんのこと、相手が暴走してしまわないように気をつけることも大事です。
その5.SMプレイを無理強いすることはNG!
うまい話ばかりではなく、SMプレイをまったく受け入れてくれない彼女や妻だっていることでしょう。これは世間に流通しているSMのイメージの悪さから、食わず嫌いをしているだけなことが多いので、粘り強く説得していればいつかは折れてくれる可能性もあります。
ですが、当然ながらSMをしているカップルとしていないカップルでは、していないほうが多数派です。そういった少数派の趣味を押し付けるのはあまり好ましいことではありません。押してダメならあえてスッと引いてみることで
「ごめん、無理ばっかりいって。この事はもう忘れて。もう二度と言わないから」
「えっ……。ま、まあそこまで言うなら1回くらいはしてみてもいいけど……(ほんとはちょっと興味でてきて、SMしてみたかったんだから……!)」
なんて言ってくれるかもしれません。
無理にSM趣味を押し付けるのは、お互いにとって不幸にしかなりません。それは多くの人が経験していることです。それが原因で別れてしまうカップルだって多いのですから。性格の不一致ならぬ、性癖の不一致なわけですね。
もっとも、そういった時のためにSM出会い系があるといっても過言ではありません。SMの世界において、普段から生活している彼女や妻とSMを楽しんでいる人は少数派なのです。多くの場合はSMだけの関係というパートナーを秘密裏に持っているのです。
女性にとってのSMとは?
そもそも、一般的な女性はSMをどのように考えているのでしょうか?世の中にはネットにあふれるSM画像や動画をみて、
インターネットが普及したことにより、画像や動画などを誰でも簡単に見られるようになり、またその気になれば詳しい情報はいくらでも検索して調べることが出来る時代です。一昔前に比べればSMに興味を持つ女性は確実に増えてきてはいますが、やはりまだまだ少数派なのが現実です。
また、SMにちょっと興味がある、という女性がイメージするSMは決まってソフトSMであることがほとんどです。荒縄やボンデージ衣装などを用いた本格的なハードSMではなく、目隠しプレイだったり軽い拘束プレイだったりといった実にソフトなものです。
もし、あなたの彼女や妻が説得に応えてSMをしてみたい、と言ってくれた時、喜び勇んでいきなりムチやロウソクなどの本格的なグッズを買い揃えてしまうのは明らかに勇み足です。あなたのイメージしているSMと相手のイメージしているSMのギャップは必ず確認しておきましょう。
SMに憧れる女性のほとんどはM女性
潜在的にSMに興味をもったり、憧れている女性の多くはM女性の気質を持ち合わせているものです。受け身のMなだけあって、なかなかそういうことを言い出せない女性が多いようで「彼氏や旦那に思いっきりいじめられたいけど、そんなこと打ち明けて嫌われちゃったらどうしよう……」と悩みを抱えるM女性はとても多いのです。
そんな女性たちの駆け込み寺となっているのが、まさにSM出会い系なわけですね。S女とM女の比率としては圧倒的にM女のほうが多いです。だいたいの体感ですが、およそ2:8くらいでしょうか?S女の3~4倍は、M女が登録している印象です。
彼氏や旦那には打ち明けられないけど、どうしてもSMプレイの欲求を満たしたい……そんな真剣な女性たちはとても情熱的にプレイに取り組んでくれますし、なにより「他人の女」を勝手に調教している、というシチュエーションはS男にとってたまらなく燃えるシチュエーションですからね。これほど男の征服欲を満たしてくれる状況も他に無いでしょう。
女性の場合はこうして打ち明けられないまま、ひとりで願望を抱えてしまう女性が多いんですね。もしかしたら、あなたの彼女や妻だって同じようにSMプレイに興味があるけど、打ち明けられないでいるだけかもしれないんです。
逆の立場で考えてみてください。大好きな彼女や妻がもじもじしながら、SMプレイをしてみたいの……なんていったら、男としてはとても興奮してしまいそうなシチュエーションですよね。仮にあなたがSMにまったく興味がなかったとしても、愛する女性の頼みであれば、なんとか応えてあげたいと思うのが人情というものでしょう。
それは女性にとっても同じこと。「大好きな彼氏や旦那が喜んでくれるのなら……」と、いう気持ちから「1回くらいなら付き合ってあげてもいいよ」と許してくれる女性だっているのです。あなたの彼女や妻が必ずしもそうとは限りませんが……一度くらいは冗談めかしてお願いしてみるのもいいでしょう。
先ほども書きましたが、不慣れな相手に対するSMプレイは必ずソフトSMからはじめてくださいね。いきなりハードなものを押し付けてしまっては、SMプレイの良さを知る前に「SMは痛くて苦しい、怖いもの」という印象を植え付けてしまいかねません。はやる気持ちを抑えて、まずはソフトSMから一歩を踏み出しましょう。