このブログでもなんどもお伝えしておりますが、S男というものはほんとうにレベルがピンきりでして、中にはとても同じS男としては認めたくない人がS男を自称しているのも事実です。そして、そういう自称S男が迷惑行為とも言えるレベルの低いSM行為をして、S男全体の評判を下げてしまっているような側面もありますからね。
なにより、そんな自称S男というものは例外なく陰で笑われています。嫌われるというよりは「痛い」といった表現が適切でしょうか。そんな人がモテるわけがありませんからね。会えるところまでは上手くいくけど、なかなか継続した関係が築けない……そんな悩みを抱えている人は、そんな痛い自称S男になってしまっているのかもしれません。
まるっきりの初心者のかたというのはあまり当てはまりませんが、すこし経験を積んで知識だけをかじったような脱初心者レベルのひとがなってしまいがちでもあります。自分に自信をつけるのはいいことなのですが、その自信の根拠が間違っていたときというのはなんとも滑稽なものです。
ここではそんな痛い自称S男にならないため、もしくはそうなってしまった人が今からでも軌道修正するために、リアルなM女たちからの視点で「こんなS男はイヤだ!」というものを紹介したいと思います。
その1.威張ってるだけの自称S男
一番数が多くて、一番嫌われているのがこのパターンですね。S男であれば何でも許される、どんなに傍若無人に振る舞ってもそれが俺の役割だから、と完全に勘違いをしてしまっているパターンです。これの厄介なところは、こういう態度をとることによって相手が傷つけられたり嫌な気持ちになったとしても、相手を傷つけることがSの行為と思い込んでしまっているために、むしろ「いいこと」だと思っているということですね。
たとえば、相手が気にしていること・傷つくようなことをズケズケと言って
[illust_bubble subhead=”” align=”right” color=”red” badge=”” illst=”nayami-w1-l”]ひどーい、なんでそんなこというの?[/illust_bubble]
[illust_bubble subhead=”” align=”left” color=”blue” badge=”” illst=”yorokobi-m1-l”]ハハハ、おれってほらドSだからさ[/illust_bubble]
なんて会話がよくあったりしますが、こんなのはSでもなんでもありません。ただ性格が悪いだけです。これからよりよいS男を目指しているという男性は、絶対にこうなってはいけません。これはSM業界では当然ながら鼻つまみ者ですし、一般生活においてもただの性格が悪くて空気がよめない馬鹿になっているだけです。
人から嫌われたとしても自分の言いたいことを言いたいときにいう、という揺るぎないポリシーをお持ちなのでしたらなにもいうことはありませんが、SMプレイをより楽しみたい、もっといろんなM女を調教したいというのであれば絶対にしないでくださいね。
その2.SMの主従関係と普段の主従関係を履き違えている
よくS男のことをご主人様、M女のことをメス奴隷なんていったりもしますが、あくまでSMにおける主従関係というものはプレイの中だけのことにおさめておくのがいいでしょう。
たとえばプレイとまったく関係のないところで「腹が減ったからなんか買ってこいよ」だったり「ちょっとコレ欲しいから金かしてよ」なんてふうに都合よくM女を利用するというのは言語道断の行為です。
SMプレイをしていくうちにM女は何でもいうことを聞く便利な女、とついつい思い込んでしまいますが、それはあくまでもSMプレイ中の関係です。SMプレイが終わったあとは一人の人間として対等である関係が理
中にはSMプレイ以外の間もずっと支配されたい、まさに奴隷のような存在として扱われたい、といったM女のかたもいますが……。それはどちらかといえばただ相手に依存しているだけであり、SMプレイの本質からはちょっとズレたところにあります。
健全で長い付き合いを望むような相手とは、SMプレイ中と普段の生活での接し方をきっちりと分けることが良いS男としての長続きのコツです。とはいえ、毎回そんな律儀な関係を築こうとするのも疲れてしまいますからね。
遊び程度、セフレ程度の感じで付き合うのでしたら使い捨て感覚でそういう扱いをしてしまうのもアリといえばアリです。ただお金の貸し借りだけはトラブルの元ですのでやめておきましょう。それならいっそ調教料として徴収してしまうくらいの気持ちでいましょう。
その3.自分がしたいことだけをするS男
何度も言いますが、S男というのはむしろ奉仕する側です。相手を喜ばせることで自分も喜ぶという奉仕の精神がない人には向いていません。自分が肉体的に気持ちよくなりたいだけなのでしたら、M男をやったほうが断然お得といえるでしょう。
自分がただただ射精したいがために、プレイの内容をおそろかにするというS男も多いです。そういう誘惑や欲求に耐えれるような心が必要になってきます。とはいえ、まだまだ慣れないうちにそこまで求めるというのも酷なもの。不慣れなうちは肉体的にも、精神的にもなかなか余裕がありませんからね。
ただ、自分本位なS男が嫌われるのは確かです。M女に奉仕させるという名目でひたすらフェラだけをさせて、自分がイったらもうおしまい、なんてのはまさにそのパターンですね。そういうプレイだ、という明確な目的や意思があるのでしたら意味のあるプレイになりますが、ただ射精したいがためにM女を利用するというのはあまり感心できません。
もっとも、そんなゴミのような奴隷扱いをされることこそがよろこび、というズブズブのM女もいますので……そういう場合は「そうすることでM女をよろこばせている」という目的や意志が成り立ちますから、何ら問題ありません(笑)そういう便利なM女を一人は抱えておきたいところですよね。
その4.言葉の裏やボーダーラインを見極められない男
たとえばM女が「そ、それはやめてください……」と言ったとしましょう。よくあるパターンとしては、(ん?やめてってことはもっとして欲しいってことだよな?)と思うことですが、必ずしもそうとは限りません。(あ、これは本気で嫌がっているんだな)というパターンも稀にあるのです。
置かれている状況やタイミングによって同じ言葉でもその意味は違ってきます。その見極めができるS男というものは本当に重宝されます。どんな緊縛のテクニックよりも、豊富で高価なSMグッズよりも、そういう「人の気持ちを理解する・理解しようとするチカラ」というものはありがたがられます。
こればかりは明確な正解というものはありませんので、個人のセンスやスキルを磨くために場数を踏むしかありません。なので最初のうちは、この過ちは犯してしまうものだと思ってください。
プレイが終わった頃に「もしかしてさっき本当に嫌がってた?」と確認してみるのもいいでしょう。確認してみなければ相手の本心というものはわかりません。野暮な行為ではあるのですが、自分が成長するためには仕方ありません。恥を忍んで聞いてみることをオススメします。
その5.ただのナルシスト
自称Sは自分自身にうぬぼれてしまっているだけの事が多いです。ドSなおれカッコイイ。皆が言いたくても言えないことを言えちゃうおれカッコイイ。皆がしたくても出来ないことをしちゃうおれカッコイイ。つまり自分さえ良ければいいのです。相手に対する興味というものはほとんどありません。
そんな自称S男のオナニーのネタにされることほど不愉快なことはありませんからね。皆が言いたくても言えないことを言っちゃうのはただの空気がよめない馬鹿ですし、皆がしたくても出来ないことをしちゃうのはただの自制心に乏しい馬鹿です。どっちにしろ馬鹿扱いというわけですね。
有能なSなひとほど、相手のことを第一に考えます。そしてなによりも相手のことに興味を持ちます。こういったら相手はどう思うだろう?こうしたら相手はどう感じるだろう?そんな機敏で豊かなセンサーを持つ人ほど、良きS男になれることでしょう。
その6.普段の生活において男らしくない
M女がS男に求めるというものは様々ではありますが、その多くは「男らしさ」に起因するものが多いです。ひとくちに男らしさといってもあやふやで曖昧なものではあるのですが、やはりナヨナヨとした女の出来損ないみたいな男に調教されてみたい!と思うM女は少数派なようです(いることにはいます)
たとえば普段のメールにおいて顔文字や絵文字を多用するS男なんてのはあまり評判がよくありませんね。適度に挟む程度でしたらなんら問題ないのですが、過度に使用したりチャラチャラとした文章だったりというものは基本的には好まれません。
やはりS男には自信を持ってどっしり構えて欲しい、というのが多くのM女の願いなようです。その人に調教されるということは、その人にすべてをさらけ出すと同じ意味をもちます。自分のすべてを預けるというのに、自分に自信がなくてナヨナヨとした人だったら不安になりますから
たとえ虚像でも構いません。M女を安心させるためのプレイの一環だとおもって、男らしさを演出するテクニックを身につけるのもいいでしょう。
その7.プレイ中に日常的なことを言い出す男
普段の生活において世間話という会話のコミュニケーションは大事ですが、プレイ中においてはそれは御法度です。なぜなら興が醒めるから。その一言に尽きます。
たとえば時間的な都合があってプレイを切り上げたい場合に「明日は仕事で朝が早いからそろそろ終わりにするぞ」なんてことを言っちゃうのは完全にNGですね。明日は仕事で朝が早い、なんて情報はM女にとっては完全にいらない情報なんです。
どうして、せっかくSMプレイという非日常プレイにひたって楽しんでいるのに、仕事だの早起きだの日常感まるだしのことを連想させられなければいけないのでしょうか。SMプレイに没頭して楽しんでいた気持ちもいっきに醒めてしまいかねません。
あとは言葉責めなどで流行り言葉を取り入れるケースですね。ちょっと前には「ダメよ~ダメダメ!」と「いいじゃないの~」がセットで流行りましたよね。その頃に知り合ったM女さんとの話によると、プレイも盛り上がってきて責めて欲しいところをちゃんと責めてくれるいいS男さんに当たったそうなんですが、気持ちも感度も高ぶってきて「だめぇ……そこいじっちゃだめぇ…」と思わず声にでるくらいに没頭していたのですが、そこで相手が一言。「いいじゃないの~」と言ったそうなんですね。
これにはそのM女さんもドン引き。いっきに熱が冷めてしまいその後まったくプレイに乗れなかったそうです。相手は軽い気持ちでウケ狙いで言ったのかもしれませんが、SMプレイ中に現実に引き戻すような言葉はNGな理由がよくわかりますね。
こんなS男はなっちゃいけません!
いかがでしたでしょうか。思い当たるフシがあった人もいることでしょう。でも、それを恥じることはありません。恥じるべきはそれが嫌われる行為であると知らなかった無知なことであり、いまここでそれを知ったからには今後繰り返さなければいいだけなのです。
とくにSM出会い系なんてものはいつでも簡単に自分をリセットできます。これまで長く接してきた友人や家族に対していきなり切り替えたとしても「なんで急にそんなことしてんの?」と不審がられるかもしれませんが、出会い系で会う相手というのは決まって初対面です。
なので高校デビューよろしく、あたかもずっと今までそうだったというテイで接していけばいいのです。SM関係というものは相手の良い所よりもまず相手の悪いところを探してしまいがちです。なぜなら自分を委ねるに値する相手かどうかを見極めたいからですね。
M女の目というものは思っている以上に厳しいのです。慣れないうちはM女に捨てられてしまうこともあるでしょう。私も何度もあります。でもそういう経験があったからこそ、いまはM女を選ぶ側になるまでに成長できました。
皆さんもぜひ、選ばれる側ではなくて選ぶ側になれるよう、これらのことを心がけてみてください。