SMプレイと縄による緊縛プレイは切っても切れないスタンダートなプレイとして、初心者から上級者までほとんどのSM愛好家に親しまれているプレイです。
一般的なSMのイメージでもまずは縄で縛られているところを想像するひとが多いことでしょう。実際のSMプレイにおいても縄やヒモで拘束することは、基本的な土台としてごく日常的に用いられているプレイです。
緊縛プレイは「縛ること」そのものが目的ではないのです。
あくまでも緊縛し、拘束することで別のプレイ……たとえば羞恥系であったり、ムチやロウソクといった苦痛系であったり、そういった別ベクトルのプレイの中身をより向上させるために拘束を用いる、といった感じに使われています。
SMプレイにおける調味料のようなもの
同じプレイをするにしても、その縛り方ひとつで甘口になったり、あるいは辛口になったりと、いろんなスパイスで味付けを変えられるのです。
ですから、縛り方を多く知っていれば、それだけレパートリーや味付けがふえて「同じ食事を提供するにしても飽きられず、より満足させることができる」ようになるわけです。
とはいえ、見よう見まねで緊縛をとりあえずやってみる!ことはとても危険です。言うまでもありませんが、SMプレイ中の事故を誘発する原因となるのはほとんどがこの緊縛による拘束状態にあるからです。
無理な体勢のまま縛ってしまったり、関節の部分をきつく縛ってしまったり、あるいはもともと縛り方が間違っていて変な方向に身体が曲げられてしまっていたり……。
そんな状態のままSMプレイをすることで、身体には負担がかかり続けますし、そんな状態で快楽や苦痛を感じて反射的に身体がビクンと動いてしまった場合、神経や骨に損傷を与えてしまうことが考えられます。
実際問題としても、SMプレイ中に骨折をしてしまったり、神経を傷つけてしまったりといった事故はよくありますし、そのほとんどは緊縛状態であったとも言われています。
縛られる側は身体の自由が効かなくなりますから、反射で反応してしまったものに対しては気をつけようが無いですからね。
相手を気遣う心も忘れずに
そして、縛られた状態で「あれ、これなにかヘン……?痛いかも」と違和感を覚えてはいても、プレイ中の空気に水をさしてはいけない、といった気遣いから言い出せないケースもよくあるそうです。
縛る側はきちんと正しい縛り方を学ぶとともに、縛る最中や縛り終わったあとには「どこかおかしなところはない?大丈夫?」と気遣う姿勢を見せてあげてください。
緊縛は本格的なSMプレイにはいるまえの助走であったり準備体操のようなものでもあります。プレイ中は厳しい態度で臨むというご主人さまであっても、正しく縛れているかどうかの確認は丁寧にすることにしましょう。
具体的な縛り方と縄の扱い方については長くなりますので、別ページにそれぞれまとめる形にしました。初心者であれば1から順に、特定の縛り方だけを学びたいかたは目的にそってご利用ください。
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図解でわかる!緊縛方法の紹介と練習法
- その1.縄の扱い方と基本的な手首・足首の縛り方
- その2.「股縄(またなわ)」の縛り方
- その3.「後ろ手縛り」の縛り方
- その4.「亀甲縛り(菱縄縛り)」の縛り方
- その5.「M字開脚縛り」の縛り方
- その6.「あぐら縛り」の縛り方
- その7.「吊り責め」の縛り方
- その8.縛りの練習方法について