これまで縛る方法をいろいろと紹介してきましたが、やはり文章や図解だけでは知識としては理解できても、いざ実際に縛ってみないとなかなか身につかないものです。全くの初心者ということであれば、そもそもとして縛る機会すら作るのが難しいでしょう。
一番の理想的なことをいえば、同じ初心者同士のパートナーと少しずつ練習し、技術を習得してい
今現在、パートナーがいる人はその相手に練習台になってほしいと頼むのがいいでしょう。彼女や妻がいるけれど、まだSM相手になってほしいことを打ち明けていない……というひとであれば、まずはソフトSMから始めるべきです。
では、そういった特定の相手がいない場合はどうすればいいのか?ここではそのようなパートナーが居ない場合の緊縛の練習方法について考えてみたいと思います。
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縛り方を練習するにしても、まずは縄やロープがなければ話になりません。
ただの紐やビニール紐で練習する人もいるのですが、あまりお薦めはできません。太さが全然足りませんし、雰囲気もでませんからね。
SM専用の縄やロープは500円程度で購入できますので、せっかくならSMグッズ専門サイトできちんとしたものを買ってから練習することをオススメします。
その1.一人で縛ってみる
一人で緊縛なんて出来るの?と思うかもしれませんが、これがけっこう出来てしまいます。たとえば自分の足首でしたら、パートナー相手となんらかわらないような条件で練習することが出来ます。
自分の手首を自分で縛るということは物理的に出来ませんが、足首でしたら十分に可能ですし、足首の縛り方を手首に応用することができますからね。
それに、手首・足首の縛り方というのはすべての基本になる実にベーシックな縛り方になっていますので、これをマスターしてしまえばいろんな縛りにたいしての応用が効くようになります。
また、緊縛の手順や方法だけではなく、縛られた時の感触や痛みということも実感として体験することができるのも利点ですね。
どれくらいの強さで縛ると痛みを感じるのか、また縄の跡はどう残ってどれくらいの期間消えないのか、そういったことを自分の身を持って学ぶことが出来ます。
誰かに料理を作って出すときには、必ず事前に味見をするのがマナーですよね。それはSMでも同じことです。誰かを縛る前には、まず自分を縛ってどのような感覚なのかを味わっておきましょう。その経験は必ず縛る上で役に立ちます。
その2.練習相手を縛る
SMバーなどでは縛りだけを練習させてもらえることがあります。
お店が仲介してくれることもありますし、個人と個人でお願いや契約をして縛る練習台になってもらったり、縛り方を直接教えてもらったりなどをしてもらうことが可能です。
これは実際に他人の身体を縛ることが出来ますので、一番臨場感のある練習方法といえるでしょう。
また、最初から練習だという気持ちでやれますので失敗しても恥ずかしい思いをしたり落ち込んだりすることもありません。
相手が手慣れた人であればいろいろアドバイスを貰えるというのも利点ですね。コミュニケーション能力に自信があったり、いきつけのSMバーがあるという人にはベストな方法かもしれません。
しかし、これまでSMバーに行ったことすらないという人にとっては敷居が高いといえるでしょう。やはりそういった練習台となってもらうためには、事前にそれなりの友好関係を結んでおく必要があります。
バーに何度か顔を出して、覚えてもらうところから始めないといけませんので、イチから始めるというかたにはちょっと向いていませんね。
その3.緊縛講習会に参加する
SMバーやSMクラブによっては定期的に緊縛講習会が行われていることがあります。
当然ながらボランティアなどではなく、商売のひとつとして開催されていることがほとんどですので、縛る方を練習したいというかたは参加費として5000円程度がかかることが多いです。
ちなみに縛られる側としての参加も可能な場合もあり、こちらの場合はほとんどのケースで無料参加ができます。
縛られる側の需要としてはやはり女性が求められますので、女性のほうはなにかと優遇されていることが多いですね。
男性としての参加ができるかどうかはその主催者によって異なりますので、必ず確認をしましょう。
まさに勉強会といったかんじで気軽に参加できるのが特徴なのですが、どうしても一人対多数といったまさに講習のカタチで行われますので、手取り足取り教えてもらう、というのはなかなか難しいのが実情です。
よくわからないところがあるまま次にいってしまった……実際に縛りを体験してみたかったのに、モデル不足で実演する機会がなかった……などなど、ハズレをひいてしまったときには骨折り損のくたびれ儲けとなってしまうことも。
講師によってはかなりクセのある人だったり、特定の生徒だけをやたらひいきしたりといった人間的な相性があることも多いとか。
とはいえ有料であることが逆に気楽といいますか、お金を払っているんだからというどこか堂々とした気持ちで参加できるのはメリットのひとつでもあります。
何よりのメリットは自前のパートナーも自分の縄もなにももたずに手ぶらで参加できるといったカジュアルさでしょうか。SM界隈の独特の雰囲気を味わってみたい、という見学気分でいってみるのもいいでしょう。
その4.SM出会い系で相手を探す
個人的にもっともオススメなのはこのSM出会い系で相手を募集することです。
なぜオススメかといえば、私がこのルートで練習をし、とてもよかったという実感があるからこそ人に勧めたいからですね。
何よりのメリットは相手が簡単に見つかるということです。世の中、緊縛されたい願望のある女性は少なく希少種です。おそらく女性100人を集めたとしたら、縄で縛られてみたいと考えている女性は2,3人もいればいいほうでしょう。
しかし、SM出会い系にはその2,3人がこぞって集まってくるのです。女性が1万人いたら300人。10万人いたら3000人。100万人いたら3万人の縛られてみたい願望のある女性がいるわけなのですから。
SM出会い系にはその3万人の女性がこぞって集まってきますので、練習相手に困ることはありません。毎日のように新規会員が増えていますので、マンネリになったり相手がどうしてもみつからない!ということもまずあり得ません。
それに、縛られたい願望というのはなかなか成就させにくいものです。どうしてもこういった出会い系のような場所に頼るほかありませんからね。
男性であればSM倶楽部にいけばいいのですが、女性向けのそういった性欲を満たす店舗というのはありません。
プロの緊縛師に頼むとなると安くて数万円、高ければ数十万円が1回につきかかりますからね。女性が緊縛願望を満たすにはお金がかかるのです。それならSM出会い系でタダで縛ってくれる人を探そう、ということになるわけですね。
こっちだって、お金を払えば縛る練習をさせてくれるお店なんてのはいくらでもあることでしょう。でも、タダで縛ってもらいたい素人女性がいるのなら、お互いに需要を満たせる関係になるのが理想だと思いませんか?
SM出会い系ではそんな理想の出会いが簡単に成立する場所になっています。それに、出会い系というのは基本的には一期一会の場所です。
縛られてみて、縛ってみて、うーんどうも相性が合わないな……と思えばもう連絡を取る必要はなく、つぎの相手を探せばいいだけですし、もしそこで相性が合うのであれば長く付き合えるSMパートナーに巡り会えるかもしれません。
お互いに素人ですので、時間延長を気にしたりだとかそういう心配もいらないですからね(笑)
相手がプロだとどうしても萎縮してしまうというか、失敗して笑われてしまうのでは……なんて心配をしたりするものですが、素人同士であればそんな心配も無用です。なにせ失敗して当たり前という認識をお互いに持っているわけですからね。
セックスにしろSMにしろ、やっぱり上達するなら素人同士で練習しあうのが一番です。プロ相手なら練習するたびにお金がかかりますが、素人同士ならすべてが無料ですからね。緊縛の上達にはなによりも場数が求められますし、無料で何度も練習できるというのはまさに理想の環境といえるでしょう。