SMの知識一覧

SMの上級者になれば、それで生計を立てることも可能!?

SMというのはもはや立派な文化です。

老若男女に幅広く親しまれ…ているところまではいかないかもしれませんが、ここ数年でずいぶんと普及したのは事実です。つまりSMプレイ人口が増えて、間口が広がったわけですね。そうするとどうなるかというと、初心者と上級者というものが明確に分かれてくるわけです。

基本的にSMプレイというものはSとMの1:1の空間になります。初心者同士のおぼつかないプレイの時もあれば、上級者同士の阿吽の呼吸で繰り広げられる濃密なプレイもあって様々だと思います。ここで注目したいのは、初心者と上級者が組んだ場合のことですね。当然のことながら上級者は初心者をリードして教育する楽しみがありますし、初心者は上級者のかたに全て身を任せてSMの世界の素晴らしさを仕込んでもらうわけですね。

この構図というものは日常生活において多々みられるものです。例えば家庭教師に勉強を教えてもらう…音楽の先生から楽器の扱いを習う…そんなのはごく当たり前の光景ですよね。そして共通しているのは、教わる側は教えてくれる側にお金を払っているということです。習い事として月謝なり指導料を払うのは当然のことですからね。

実はこれ、SMにも当てはまったりするものなんです

特に貴重なのがS男のプロです。M男のプロというのも中には存在するのかもしれませんが…ごく稀でしょう(笑)S男の中でもとくに、縛り技術に特化したひとは「緊縛師」と呼ばれており、これはもうGoogleなどで検索すればいくつも出てくるような、もはや立派な職業として成立していると言っていいでしょう。

そう呼ばれて弟子ができるまでになるには険しい道ですが…なにもそこまで行かなくとも、上手なS男というのはとても需要があります。縛る技術だけではなく、言葉責めだったり、仕掛けのタイミングだったり、雰囲気作りの妙だったりと、様々な要因が求められるわけです。すべてを網羅する必要はなく、どれかひとつでも秀でたものがあればM女を虜にすることは十分に可能です。

[illust_bubble subhead=”もう普通の男じゃ満足できない…” align=”right” color=”red” badge=”check” illst=”nayami-w2-l”]一度でも上手なS男とのプレイを経験してしまうと、依存症になってしまう女性は少なくありません。もう一度あの感覚を味わえるなら、お金もいくらだって…と思ってしまうわけですね。[/illust_bubble]

そうすればM女から指導料なり契約料なりといった名目で、お金を受け取ることもなんら不自然なことではありません。実際、私の友人でそういったM女を常に複数抱えて高級マンション暮らしをしている人がいますし、別段珍しいものでもないと思います。何度か部屋に遊びに行かせてもらいましたが、わざわざ防音設備をしっかり整えた専用のSMルームまで作っていて…工事費には数十万ほどかかったそうですが、わずか3ヶ月ほどで元がとれたそうです(笑)


ソフトSMとハードSMの違い

ソフトSMとハードSMの違いとは何か?

SMに興味がある人からはとてもよく聞かれる質問です。

しかし…これといって明確な定義がないのも実情です。なにせソフトSMという言葉が生まれて、まだ十数年しか経っていませんし、昔はSMといえば今で言うハードSMを指すことが当たり前でした。

なので人によってその境界線はさまざまで普遍化できていないのですが、あえて私が思うところの一般的な線引きというのは「身体に痕が残るものがハードSM、残らないものがソフトSM」というものです。

これを言うと、大抵の人は納得してくれます(笑)

具体的なソフトとハードのプレイ内容

目隠しだったり、柔らかい布や手錠での拘束、恥ずかしいポーズをさせたり、そして言葉責めやわざと照明を明るくしてのプレイ…これらはすべてソフトSMというわけですね。

ハードSMにはなにが当たるかといえば、荒縄でのキツめの拘束プレイだったり、金属のリアルな手錠での拘束、ムチやロウソクを用いた激しいプレイ。これらはしばらく痕が残りますので、ハードというわけです。

これはあくまで私が考える線引きであり、正しい訳ではありません。ですが、大きく外れているとも思っていません。

怪我の危険性の有無という点でも分けることができると思います。そういった意味でも、まずはソフトSMから入門というのは絶対的に正しいと言えますね。

でもソフトSMでは物足りなくなってきた…長くSMを続けていたら、そう思う瞬間が必ず訪れます。そういった時に、どうハードSMに移行していけばいいのか?

もし貴女に固定のパートナーがいるのであれば、少しずつゆっくりと相談して様子を見ながら進んでみてください。SMプレイに正解というものがありません。パートナーの数だけSMの姿というものがあります。

ソフトかハードか?そんな言葉にとらわれ過ぎるのもNG

むしろ自分たちに合ったSM行為を探し求めること自体が素晴らしい行為といえます。SMは急いで結果や答えを求めるものではありません。その過程のほうが大事だったりします。子供や学生の頃はそうでしたよね?ですが、大人になって社会にでると過程は評価されず、結果だけを求められます。

それに慣れてしまい、SMにおいても同じことをしてしまいがちですが、それは大きな間違いです。パートナーと、ああじゃないこうじゃない、といろいろ試行錯誤する段階こそが一番楽しい段階といえるかもしれません。

そういった固定のパートナーが居ない人であれば、慣れた人に教わるのが一番でしょう。SMというのは経験や熟練が大きく左右する世界です。熟練者のプレイを受けることで発見することが多くあります。

なのでSM専門出会い系というのはとても重宝しますね。教えるのが好きなSM熟練者というのはとても多いです。そういった人と気軽に知り合えるようになる出会い系は、本当にありがたい存在です。


SMプレイにもっとも大事な要素とは…

SMを始めたての人というのはどうしても形や技術に目が行きがちです。たとえば縛り方なんかはいろいろな種類がある上に、芸術性も高いためついついそっちの勉強をしてしまいがちです。

それはそれで間違ってはいないのですが、SMプレイに一番大事なものを忘れてしまっては本末転倒です。

ではなにが一番大事なのかといえば…それは「愛情」です。

そう聞いて、どこかこっ恥ずかしさを覚える方もいるでしょう。しかし、私は断言します。愛情こそがもっとも大事なエッセンスだと。

なにもここで言う「愛」とは、永遠の愛を誓う…夫婦のような愛とはまた違う形の愛です。相手を思いやる気持ちが愛情になるのです。そういった意味では、SMプレイ専門店の女王様は愛に満ちあふれているといえるでしょう。

もし愛情がなければどうなるか?それはただの「いじめ」であり「暴力」にしかなりえません。一方通行である以上、相手に不快感を与えてしまいます。

愛があるゆえに、その愛の表現として「虐める」のであり、愛情の確認そしてそれをさらに増大させる手段や行為としてのSMなわけです。私は貴方のすべてを認めて、私の全てを認めてもらいたい。そういった深い愛情があるからこそ、自分のもっとも恥ずかしい姿までをもさらけ出すことが出来るわけですね。

そしてSMプレイと聞いて真っ先に思う浮かぶことは目隠しであったり、手足の拘束だったりします。なぜそういった行為がSMの代名詞となっているかといえば、きちんとした理由があります。

まず、目隠しは視界を奪うもの。手足の拘束は行動の自由を奪うもの。そして相手に委ねるという行為です。極論ですが、そういったプレイを始めた後に相手が包丁を持って近づいてきた場合、こちらは殺されるしかない。大げさにいえば生殺与奪権を相手に握られるという状況なわけです。

それは相手を信頼してるという気持ちを、形に表す行為になるのです。

そして拘束される側の行為にも意味があります。自由を奪われて相手にされるがまま…。普通に考えればそれはストレスではありますが、ストレスがあるからこその気持ちよさがあります。それは解放された瞬間ですね。

拘束があるからこそ解放がある。ストレスがあるからこそ快楽がある。SMプレイというのは後者を強く得るための前準備であるとも言えます。そういった意味でも、真のSMプレイの気持ちよさを知ることができるのはMのほう…ということが言えるかもしれませんね。

SMのSはサービスのS。Mは満足のMという言葉がありますが、まさに言い得て妙ですね。


SMプレイにおける大前提!

SMプレイはしたことがないけど、興味がある…。そういった方がここを読むことがあるかもしれません。これまではある程度、経験者のかたへむけた記事を更新してきましたが、ここでは未経験や初心者の方へ向けた「入門編」といった内容を発信してみたいと思います。

まず、SMプレイとはなんなのか?一言で表すとしたら信頼関係です。Sな人はMな人がなにを求めているのかを表情や仕草から察せるほどの親密度、Mな人は肉体的な刺激の加減のすべてをSの人へ委ねることが出来る信頼。その両方がなければ、真のSMプレイというものは成立しません。

しかし、最初からこの二つが揃っているなんてことはまずあり得ません。まずはソフトなものからはじめて、徐々に2人の信頼関係を築いていき、その結果として先述したような阿吽の呼吸が生まれてくるわけですね。

もう一つ大事なこと。それは健康的な肉体です。スポーツや筋トレなどで鍛えておく必要はありませんが、SMプレイには肉体的な負担や緊張を伴うものも少なくありません。持病がある場合は、プレイがきっかけで発作が起きてしまうケースも多々あります。

そして、当たり前ではありますが、双方ともに合意のもと行われるものです。どちらかだけの一人よがりなプレイはSMとはいえませんし、強引なSMプレイというのはただの暴力であり糾弾されてしかるべきものです。

イレギュラーな事態ではありますが、もしプレイ中に火事や地震が起きた場合のことも想定しておきましょう。自分ではすぐに解けないような高度な拘束をしたあとに、そういった災害がおきてしまい、相手を解放することが出来ずに逃げ出した場合は罪に問われることもあり得ます。

なお、SM初心者のかたは恐る恐る慎重にすることが多いので心配はいりませんが、少し慣れてきた手合…中級者の方に多いのが、肉体的な限界の境界線を見極められないことです。これはほんとうに危険で、大怪我を伴うことも少なくありません。

そういった意味でも調子に乗らないことは大事ですが、SMプレイ中というのは高揚したトランス状態にもなりがちで、正常な判断ができなくなります。もしプレイ中に「もうこれ以上はガチで無理」と感じた時に発する合言葉を決めておきましょう。

これがなぜ大事かといえば「もうやめて!これ以上はダメ!」と本気で思っていたとしても、SMプレイ中にこんなことを言われても「お?もっとして欲しいのか?」という誤解を与えてしまいがちです。結果としてむしろ煽ってしまう場合があるわけです。

そのため、本気で止めて欲しい時は「ストップ!」という合言葉や「タップをしたり、つねったりする」などの合図を決めておきましょう。これがあれば未然に防ぐことができますし、ここが限界なのかという学習を得ることも出来ます。

SMというのは着実に1歩1歩進んでいくものです。焦って段階を飛ばしてもいいことはまったくない、ということを覚えておきましょう。


はじめるならまずはソフトSMから

いつ頃だったからか、ソフトSMという言葉が生まれました。この言葉を作って広めてくれた人に対しては感謝してもしきれません。この言葉が出来たおかげでSMプレイのハードルがぐっと下がり、SM人口が一気に増えたと思われます。

もともとSMプレイというものに願望をもつ人(特に女性)というのはとても多いものと言われています。某大手アダルトグッズ販売サイトのアンケートにて「SMプレイに興味があるorしてみたい」という質問に対して実に8割弱の女性がYesと答えたそうです。

ただ、アンケートに答えた女性がアダルトグッズを求めているような性に積極的な女性ばかりということを考えると多少は差し引く必要があるかもしれません。それでも一般女性を無作為に選んで同じ質問をしたとしても5割以上はYesと答えることでしょう。

ソフトSMならしてみたいな、と思う女性は具体的にどんなプレイをイメージしているかというと…。

・目隠しプレイ

・ネクタイやクッションが付いた手錠など、軽めで痛くない拘束プレイ

・バイブやローターなどのオモチャを用いたプレイ

というものだそうです。意外なのはおもちゃを使ったプレイをソフトSMだと思っている女性が多いことですね。

それに引き換えハードSMというのは、ほんとにハードです(笑)時には相手に大きな怪我をさせてしまう可能性さえあるものですし、専門の道具や場所が必要になってきます。

一般家庭で天井吊りが出来る環境というのはなかなかないですからね。よくある光景として欄間に縄を引っ掛けて吊るすというものがありますが、これも縄の強度や相手の体重、欄間の重心などをきちんと考えないといけません。最悪の場合、欄間が折れて落下して骨折してしまうかもしれませんし、結構な修繕費用がかかってしまいます。

SMプレイにおいて一番してはいけないことは、相手を傷つけてしまうことです。しかし、SMプレイというのは肉体的な激しさを伴うもの…つまりは紙一重です。慣れた人であればそういった一線の見極めが出来るため、その直前で止めることが出来ますが、不慣れな人はその線引きがわかりません。

いわゆる「生兵法は大怪我のもと」というものですね。動画ではこうしてたから、サイトにはこう書いてあったから大丈夫、なんて思い込みは絶対にしてはいけない危険な行為です。SMというのは相手との信頼関係があってこそ。SMプレイそのものに固執するのではなく、パートナーとともに作り上げていくものだとということを忘れずにいてください。


入門用に抑えておきたいソフトSMの具体例:緊縛・小道具編

さて、先日は目隠しプレイについて解説をしましたが、次は緊縛・小道具を用いたプレイを紹介してみたいと思います。目隠しプレイはいつでもどこでも気軽にできやすいのがメリットでしたが、今回はちょっと事前準備が必要な場合もあります。ただ、その分、より非日常感が味わえますので、目隠しプレイの次のステップとしてオススメです。

◆ソフトな緊縛プレイとは

なにをもってソフトなのかハードなのかを分けるのは難しいところですが、個人的な境界線としては「プレイ後に痕が残るかどうか」で決めています。荒縄や鎖などは痕が確実に残りますのでハードなプレイ、やわらかいヒモや伸縮性のあるゴム素材などは残りにくいですので、ソフトといった感じですね。

当然ながら初心者であればソフトな緊縛からはじめましょう!ハードな緊縛は縛り方がまずいと怪我を伴う危険性があります。目隠しでも活躍したネクタイがここでも活用できます(笑)ただ、手や脚が開こうとする力というのは思った以上のものがありますので、引きちぎれるまではいかないものの、生地が間延びして見た目が悪くなってしまう可能性もあります。もうどうでもいいようなくたびれたネクタイを使用することをおすすめします。

あとはドン・キホーテのアダルトコーナーにでもいけばカワイイふわふわがついていたり、ゴム質で安全性の高い手錠だったりが売っていますので、それを購入するのもいいかもしれませんね。

「ちょっとドンキで買いたいものがあるんだけど寄っていい?」

といって、あくまでついでを装って「わー、みてみてこんなの売ってる(笑)」というノリでアダルトコーナーに連れ込むのも手ですよ。というかほとんどのカップルはやってることだと思いますが(笑)彼女のほうもわかっているので、そういった場所に興味津々なものの、なかなか女性本位でそういったコーナーへは入りづらいものです。なので男性がリードしてくれることによって助かるという面もあるわけですね。

手や足をしばる道具が用意できたら、いよいよあとはしばるだけ…ですが、縛り方と場所に注意です。固結びなんかは厳禁ですよ?きちんと外しやすくて食い込みにくい結び方をしてあげましょう。縛る際もぎゅっと締め付けるのではなく、すこし余裕を残したあそびを加えてください。これがないと最悪、手の皮同士や布がスレて出血してしまうこともあります。縛る時は外すことを前提に、ゆるめに結んであげましょう。一度試しに結んでみて、相手に感触を聞くのも大事です。もうちょっとゆるくして、もう少し下のほうで結んでほしい、など具体的な改善案を聞き、よりよいものにしていきましょう。

ただ、ここでもうひとつ注意したいのは後ろ手で縛る行為です。たしかによりSM的であり、実際の緊縛感もかなり良いものがあるのですが、体勢としてかなり不自然でキツいことがデメリットです。特に後ろ手で結んだまま正常位の体勢になると、自身の体重が片手首に押し寄せることになり、うっ血してしまう恐れがあります。相手の体を気遣えてこそのSMプレイということをお忘れなく。


入門用に抑えておきたいソフトSMの具体例:目隠し編

初心者にとってのソフトSMはこれから始まるSMライフへの登竜門ですし、上級者にとっても初心を忘れないという意味でとても大事なプレイです。思えばSMに精通している人ほど、ソフトSMのプレイを大事にしている気がします。

SMに対してある程度なれてきてソフトSMでは物足りなくなってくると、ソフトSMの行為をバカにしたがる人が多くいますが、それではいけません。

「え、君はまだ目隠しプレイなんてしているのかい?僕はもう緊縛プレイにハマってしまって、日夜ビデオや本で縛り方の勉強に追われているよ(笑)」

なんていう人がよく居ますが…なんとも恥ずかしいことです。まあそういった人たちも順調に経験を積んでいくと、若かりし頃の自分を振り返って赤面の思いをすることになると思いますので、コレもある意味登竜門なのかもしれませんね。

閑話休題。

さて、ではソフトSMというのは具体的にどんなプレイなのでしょうか?個人的には大きく分けて3つのプレイに分けられると思います。

1つは目隠しプレイ。1つはソフトな緊縛プレイ。1つはオモチャや小道具を使ったプレイ。ここではその目隠しプレイにスポットを当ててみましょう。

◆目隠しプレイとは

その名の通り、目隠しをして視覚を奪うプレイです。なんだそれだけのことか、と思われるかもしれませんが、これは実に奥深いプレイです。安易に目隠しをするだけとはいえ、その結果として得られるものはとても大きなものがあります。なにせなにも見えないわけですから、相手がなにをしてくるかもわかりません。

仮に相手が殺意を持って包丁などを持ちだしたとしても、こちらからはなにも見えないし抵抗のしようがありません。つまり、あなたにはなにをされてもいい、という服従の意思を示すわけですね。これはSM行為にとってとても大事な要素です。

さらには視覚を奪われることにより、他の五感…とくに触覚と聴覚が敏感になります。どこにいきなり触れてくるかわからないですし、フェラチオやクンニなどの音がより大きく響いて耳に入ってきますので、その興奮たるや一度してみないと絶対に味わえない経験でしょう。

オススメなのは目隠しをさせて、両手を手首のところで束ねて片手で持ち上げ、そのままフェラチオをさせることですね。見た目の美しさもさることながら、これをされたときの女性の服従感というものは凄まじいものがあるそうです。Mっ気が少しでもある子であれば、そこから一気に開花してしまうことも珍しくありません。

そしてなによりそのお手軽さがメリットですよね。アイマスクのようなものは100均でも売っているありふれたものですし、そういったものがなくてもネクタイで十分に代用が効きます。それにネクタイであれば男性であれば普通もっているものですし、これを使ってみない?といきなりアイマスクで提案するよりもごく自然な成り行きで試せるというのもオススメですね。


自分はSだと思っている人ほど、Mプレイを一度はしてみるべきである

自分はSだと思っている人ほど、Mプレイを一度はしてみるべきである。

これは私の体験談でもありますし、SMを少しかじった人であれば一度くらいは聞いたことがある格言?だと思われます。私も最初はずっと自分のことをS男だと信じきっており、M男の真似事をするなんてことは恥ずかしく気持ちが悪いもの、という印象でしたし、そんな機会もあるわけがないと思っていました。

しかし、SM出会い系で知り合ったパートナーの方がS女もM女も両方イケるクチの人で、いろいろと肉体的な相性が良かったこと、そしてどこか自分のS男に行き詰まりというか…ワンパターン化してきたことによるマンネリ感も覚え始めていたため、そこまでいうならやってみるか、という気持ちでプレイに及んでみたのです。

あの夜のことは今でも忘れられません。それくらい衝撃的でした。

その彼女の本質はやはりM女であり、S女というのも戯れ程度のものだと言っていましたが、そんなお遊びのS女に自分のS男がどれだけ程度が低いものであったかをまざまざと見せつけられました。

それまではS男というのは傍若無人に振るまい、とにかくM女に尽くさせるものだと思っていました。Sは王様であり、Mは奴隷のようなもの、という認識です。しかし…その女性に教わったことというのは、その実まったく逆な立場であるということでした。

SはMがなにを求めているのかを常に察し、考えてそれを提供する存在だったのです。つまり、どちらがより「尽くしているか」といえばSのほうなのです。セックスの全体的な主導権はMが持っており、Sはそれにそってプレイを提供していくものでした。

ただ、なにからなにまでMがリードしているわけではなく、Sはそれを無視したりひっくり返したりする権利があるということですね。その塩梅やタイミングでSの力量がわかるそうです。当時、その女性にそれまでの私の評価を聞いてみましたが「まったくもってダメ」ということでした(笑)

本当はハズレS男として見送るつもりだったけど相性が良かったので「育成」に協力してくれた、とのことでした。彼女に教わることがなければ、恥ずかしい無知なSプレイをまだ続けていたかもしれないと思うとぞっとしますし、彼女にはとても感謝しています。

たかが出会い系、と思う人もいるかもしれませんが、あの日あの人との出会いはまさに私の人生を変える運命の出会いでした。それ以降はますますSMというものにハマり、今ではSMを通じて色々な人と知り合い経験を得ることが出来ました。

みなさんもぜひ、まだ見ぬ運命の相手に出会えますように。


出会い系がなかったころって、どうSMパートナーを見つけていたのか

前述のとおり、自分はSM出会い系というものが存在してから始めたもので、それ以前のSM界というものを知りませんでした。

しかし、SM出会い系を通じて知り合った人たちや、リアルでのSM専門店などで知り合った人たちから、その時代の話を聞けることがたまにあります。

それを聞いて思うのは…今は本当に恵まれているんだな、ということです。

なにせ、いまは全てにおいてSM趣味に対して寛容であり、満たしやすい環境であるといえます。昔はSM趣味というのはもっとディープなもので、ソフトSMなんて言葉もなく、SMといえばハードなものという固定イメージでした。

たとえば荒縄で和服の女性の身体をしばって天井から吊るすとか…赤く太いロウソクをふんどしで四肢を縛られた男性の身体に垂らすとか、そういう古典的なSMイメージというのはこの時代を今でも引きずっているといえるでしょう。

当時のエロといえば写真集がメインであり、ビデオも画質が粗く数も少ないという、SM日照りの時期でした。その分、1つ1つのクオリティが高かったという面もありますが…。どちらか選べと言われたら、私は今の状況を選ぶことでしょう。

では、それを見てSM趣味に目覚めた人はどうしてたかといえば…。SM専門雑誌の読者コーナーのようなもので相手を募るというものでした。もちろん、メールなんて便利なものはありません。文通という手段です。

これは、と思った人に手紙をだし、数日おきに1通という頻度で少しずつ親交を深めていき、数ヶ月単位かかったのちにやっと会う…というプロセスだったようです。もちろん相手の顔なんてわからないことがほとんどです。

そんな多大な時間を使って会った相手がとんでもないブスやデブだった…なんて話も珍しくありません。今も出会い系ではよくある話ですが、メールやサイトというデジタルな媒体を介している分、あまりダメージはありません。しかし、手紙という肉筆でアナログな媒体であれば…そのダメージはより大きなものとなっていたことは想像に難くないものと言えます。

今では出会い系に登録をするだけで、全国各地老若男女問わずいろんなSM嗜好の人がすぐに見つかります。しかも、リアルタイムで連絡がとれて一瞬で返事が返ってきます。おそらく、先人の方たちが今の状況を見たら涙を流して喜ぶことでしょう。そんな先人たちが土台を作ってくれたおかげで、今の状況があるとも言えます。

いま、この恵まれたSM土壌があるのに始めないのは実にもったいないことだと思いませんか?