SMプレイの縛り方にはいろいろなものがあります。初心者でも見よう見まねですぐ出来てしまうものから、上級者でも準備や実行に時間がかかるものまで様々です。
たとえ上級者であっても……いえ上級者だからこそ緊縛プレイの際には気をつけているポイントがあるものです。
人様の身体を縛る以上、決して傷つけたり炒めてはいけないという意識が強いからですね。
初心者のかたは「うまく縛ろう」という気持ちばかりが先行してしまい、肝心の縛られる側の気持ちや痛みに気づけないことが多いのです。
今回はそれらも踏まえて、緊縛プレイをする際に絶対にしてはいけないこと、気をつけたいことを教えたいと思います。
縛り方はテクニックよりも気持ち
まずお伝えしたいことは、緊縛プレイに必要なのはテクニックや知識よりも気持ちです。相手のことを思いやり、大事にしたいという気持ちが大切です。
まるで使い古したダンボールや雑誌をまとめるときのように雑に縛られたら、相手はどう思うでしょうか?その雑さは必ず相手に伝わり、身体的な痛みや悲しい気持ちを与えてしまうことでしょう。
手間取ったり時間がかかると「カッコ悪い」と思われたりしないだろうか、なんて気持ちが発生してつい急いだり雑になってしまうものです。
縛ってる最中も話しかけたり、痛くないかどうかを確認したりなど、コミュニケーションをとりながら行えばたとえ時間がかかったとしても相手はなにも思わないものです。
まずは相手を大事に思う気持ちと、それを伝えることを重視しましょう。
力加減は弱いところから強くしていく
まずいきなりギュっと強めに縛ってしまうことは絶対にNGです。
ゆるめに締めるところからはじまり、痛くないかどうかを確認しながら徐々に強くしていきましょう。
ネジなどは締まるギリギリまで締めるのが普通なので、その感覚でギリギリを攻めてしまいがちな人が多いのですが、そこまでする必要はありません。
簡単にはほどけないであろう程度の結び方をしておけばそれで十分です。
ゆるすぎた場合は締めなおしたり結び直せばいいだけですが、つよすぎた場合は怪我や事故といった取り返しの付かないことに繋がってしまいます。
ですので、まずは緩めからはじめて必要に応じて強くしていきましょう。
コミュニケーションをしっかりとる
縛り方がまだよくわからず不慣れなときは、イラストなどを参考にしながら縛ることも多いと思います。
それ自体はなにもわるくありませんし、むしろ正しい縛り方をしっかり確認しながら縛ることはとても良いことです。
ただ、縛ることにばかり頭が集中して自分の世界だけに没頭してしまうのはよくありません。
「痛くない?」「ゆるいところはある?」「無理してない?」「きつかったらすぐに言ってね」
など、定期的に声掛けや確認をしておくことがとても大事です。
人によってどこで痛みを感じるか、どこがちょうどいいのかは個人差があるので人それぞれですし、同じ人物であってもその日のコンディションによってボーダーラインが微妙に変わったりもするものです。
決して独りよがりにならず、ずっと無言にもならずに縛っていきましょう。SMプレイはコミュニケーション手段のひとつでもあるのですから。