SM初心者向け一覧

【中級編】「M字開脚縛り」の縛り方・緊縛プレイの解説やコツ(画像あり)

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プレイにおいて実用的な縛りであるとして愛好家も多いM字開脚縛りの解説です。ご存知の方も多いかもしれませんが、アダルトグッズとしてこういったM字開脚縛りや亀甲縛りなどを簡単にすることができるグッズというものが売られていたりします。

しかし、その実態は「縛り」なんてのは真っ赤な嘘で、ただ見た目だけを真似たオモチャでしかないのが実情です。

亀甲縛りなんかはあらかじめ亀甲縛り風のカタチをした縄のようなものを、後ろと前を合わせてボタンでとめるだけ……なんていう、ただのコスプレでしかないものだったり。

そんなのでは縛られている拘束感なんてのはまったくありませんし、ただ見た目的に亀甲縛りにされているようになるだけです。

M字開脚縛りグッズにしても同じことで、ただ太ももと足首を固定するだけ……といった、それふつうのヒモでいいじゃん!というようなものが2000円くらいで売られていたりするのですから。決してそういったものは買わないようにしてください!

きちんと縄を使ったM字開脚縛りというのは、後ろ手縛りと併用することで自分の意志で股を閉じれないようにするのが基本です。なのでM字開脚縛りをするときは、基本的に後ろ手縛りと併用することが前提となります。

きっちりとしばることで身動きはほとんどとれなくなります。そのうえで性器は愛撫しやすいように「おっぴろげ」た状態になりますので、責める際にはまさに最適の縛り方といえるでしょう。

注意点としては使う縄の本数が多いこと。後ろ手縛りだけでも2本つかいますし、M字開脚縛りは両足それぞれで1本ずつですので計4本が必要となります。きっちりとした拘束感を出すためにも、ここはケチらずにぜひとも4本を用意してください。

また、すでに後ろ手縛りになっていることを前提として解説しますので、後ろ手縛りの方法はこちらをご覧ください。

「後ろ手縛り」の縛り方

M字開脚縛りの方法

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M字開脚縛りの注意点としては、女性のとるポーズによって2番のひっかける位置と長さを変える必要がある、ということです。

スタンダードに座らせるだけならいいのですが、横に倒したりあるいはバックのような体勢にしたいときなどは、その都度結ぶ位置を調整して長さを変える必要があります。

そうしないと拘束がゆるくなってしまったり、あるいはきつくなりすぎて体勢的に維持できなくなったりします。

そのため、すぐにほどいて位置を調整しやすいように、後ろ手縛りに使った縄と脚を縛った縄を結ぶときにはあまり固定はせず、ただ巻いてしまっただけにしています。

観賞用や放置プレイ用などで長時間ずっと体勢を変えない、というのが前提であればしっかりと結んでしまってもいいでしょう。

また、前面に結びつけるのではなく背中側に結び、縄が露出する部分を減らすことで見た目的にスッキリさせることもできます。

M字開脚縛りにはこれといった正解はなく、上記はあくまでも一例です。

大事なのは後ろ手縛り部分に脚をしばった縄を結びつけることで、結果的に自分の意志で脚を閉じれなくすることですので、結ぶ位置や長さなどはその時のプレイ、体勢などによって臨機応変に変えてください。

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M字開脚プレイは放置プレイに最適

この縛り方は性器を責める際によく用いられますが、放置プレイとも相性が良いのが特徴です。

拘束感が強いとはいえ、座った状態でしばることになりますので姿勢としては比較的ラクな状態といえるでしょう。

長時間……といっても長くても1時間ほどになりますが、放置プレイをするには効果の面からみても、女性側の体力面からみても、適した縛り方といえます。

この状態で目隠しでもつけて放置し、気が向いた時にでも足の指などで性器をいじってあげましょう。

それ以外は本を読んだり、テレビを見たり、スマホでゲームをしたり、自由に過ごしてください(笑)

相手からは身動きひとつとれず、ご主人様の気まぐれでたまにくる愛撫を期待し、常にそのことで頭がいっぱいになります。そんな時にくる愛撫というのはまさにご褒美以外のなにものでもなく、普段以上の効果があることでしょう。

もしくはバイブやローターなどを挿したまま放置するのもいいですね。静かな部屋にウィンウィンといった卑猥な動作音だけが響くというのもかなりいやらしい雰囲気をかもしだしてくれます。

ただ、この放置プレイは人によって好みが極端にわかれます。

かまって欲しいタイプのM女にとっては退屈で耐え難い、なにがいいのかわからない、といった感想を述べる子も。必ずする前にそういった好みを聞いておきましょう。

目隠しだけではなく、口枷や耳栓などをして感覚を遮断して性器への愛撫の感覚を研ぎ澄まさせるのも効果的です。

気配を消して相手に孤独感を与えることで、焦燥感を煽るプレイもありますが、あくまでも気配を消すだけに留め、部屋から出たり外出したりなどはしないでください。

放置プレイの注意点

放置プレイ中の女性をほんとうに放置してしまうのは厳禁です。

ほんの5分コンビニにいくだけ、と思うかもしれませんが、もしその5分の間に大地震が起きたら?あるいは建物が火災にみまわれたら?拘束され放置された女性は為す術がありません。

耳栓や目隠しなどをされていたらなにが起きているかの判断すら難しいですし、拘束されているので自力で逃げ出すことももちろん不可能です。

そういったアクシデントがなくとも「ほんとうにいないんじゃないか?」と焦燥感が頂点に達した女性は無理に動いたり拘束を解こうとしたりして怪我につながったりもします。放置され、拘束された女性はかよわい赤ちゃんのようなものなのです。

なので必ず目の届く範囲で「保護」してあげてください。決して目を離してはいけません。それが放置プレイをするご主人様たる務めであることをお忘れなく!


【中級編】「亀甲縛り(菱縄縛り)」の縛り方・緊縛プレイの解説やコツ(画像あり)

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おそらく一番メジャーな縛り方ではないでしょうか?

アダルトビデオやアダルトゲームにおいてはもちろんのこと、バラエティ番組などでも目にするこのSMというものの象徴的存在である亀甲縛り(きっこうしばり)の紹介です。

なお、厳密にいうと似たような縛りに菱縄縛り(ひしなわしばり)というものがあり、一般的に広く使われているのはこの菱縄縛りのほうになります。

菱縄縛りと亀甲縛りの違いというのはきちんとした区別がありまして、体の中心にくる縄の形が六角形(亀甲形)であれば亀甲縛り、四角形(ひし形)であれば菱縄縛りというわけです。

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こういった違いがあるのですが、多くの場合は混同されているのが実態です。菱縄縛りであっても、全体の完成図が亀の甲羅のようだから亀甲縛りのひとつである、という人もいますし、「細けえこたあいいんだよ!」といったところでしょうか(笑)

今回はよりメジャーで広く使われており、より簡単な菱縄縛りのほうをご紹介したいと思います。意外かもしれませんが、つかう縄やロープは1本で済みます。

「亀甲縛り(菱縄縛り)」の縛り方

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亀甲縛りにおける最大の注意点は、その全体のバランスにあります。左右のどちらかに偏った状態で縛り上げてしまうと、明らかにゆがんでしまうので美しくありません。

初めて縛る人がいきなりきれいに縛れるということはなかなかありませんので、とにかく数をこなして練習することが大事ですね。

この亀甲縛りも拘束という意味ではほとんど効果がありません。股縄に近い縛り方で、主な目的としては観賞用であったり羞恥心を煽るための縛り方といったことにつかわれます。

とくに誰しも一度はみたことのある縛り方であり、どちらかといえばギャグやお笑いで使われていることもあるこの縛り方ですが、いざ自分がされてみると思った以上に恥ずかしく、その流布したイメージとのギャップに戸惑う女の子も多いですね。

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亀甲縛りの特徴はなんといってもその美しさ

亀甲縛りがこれだけ愛されるのは完成形がとても美しいからですね。

左右対称のシンメトリーな構造というのは人間が本能的にうつくしく完成された状態と思うものですし、女性のしめやかな白い肌に縄がよく映えるのもまた美しさを引き立たせてくれます。

そのため、お手本のような綺麗な亀甲縛りをされた女性というのは、恥ずかしさよりもその美しさに見とれてしまうこともあるんだとか。

そんな風に思ってもらえればご主人様冥利につきますし、ぜひともきれいな亀甲縛りをさらっと縛ることの出来るような手練になりたいものですよね。

亀甲縛りの歴史は江戸時代からあった!

そんな芸術的な亀甲縛りなのですから、出来たのもおそらく近代化された明治以降あたりなのでは……と思うかもしれませんが、これも驚くことに江戸時代からあると言われています。

このいかにも性的で美しさを重視したような亀甲縛りがなぜ……!?と思うかもしれませんが、これももともとは罪人を縛るための立派な捕縄術のひとつでした。

拘束する際の縛り方ではなく、護送する際の縛り方でしたので、全身をくまなく縛っておく必要があったわけですね。

単純に全身を縛っただけでは「抜けなわ」の技術を持った忍者などを捕らえておくことは難しかったため、この亀甲縛りが発達したと言われています。

いまでも「がんじがらめ」や「一筋縄ではいかない」といった慣用句を用いることが多いですが、どちらもこの罪人を縛る際の捕縄術からきているそうです。

そもそものルーツをたどるなら、この結び方は人ではなくモノにたいして使われていました。

米俵などの大きくて重い物を荷物として縛る際に、もっとも安定してほどけにくい結び方として考案されたのが大元といわれています。

大きく重い物ですと単に縄を交差させただけでは重心が偏ってしまい、バランスを崩してしまうため全体を細かく網目のように覆う必要があり、亀甲縛りはまさにその最適解として生み出されたのです。

そのため、幾何学模様といいますかシンメトリーな部分が多くあり、見た目にも美しくなったというわけですね。

亀甲模様は吉祥模様として使われることもおおく、ふろしきや晴れ着などにも多く使われており、江戸時代のひとびとにとっては馴染みある模様だったわけですね。

それが明治初期になると錦絵のなかで、女囚がうつくしく亀甲縛りで縛られた絵や、山姥のような妖怪や悪い男たちにつかまった女性が責め苦を味わうようすを描いた絵が一部で流行し、そこで緊縛フェチに目覚める男たちも多かったとか。

錦絵にはいわゆる今で言うエロ漫画のようなものも多かったそうでしたから、今も昔も変わらないのですね(笑)

亀甲縛りもなにかと併用することをオススメします

前述の通り、亀甲縛りそれ単体では拘束効果はほぼありませんので、いざプレイをするのであれば何か他の拘束できる縛りを併用するのがいいでしょう。

オススメはやはり後ろ手縛りとの併用です。亀甲縛りとの相性はバッチリで、これひとつでワンセットとして捉えている人もいるくらいです。

また、手足がフリーなことをあえて利用するというのもひとつの手です。

手足がフリーであればセックスにおいて障害になることはほぼありませんので、フェラチオをさせたり、騎乗位を楽しんだり、縄を持ちながらのバックというのもいいですね。

その際は女性器に食い込んだ縄をちょっとずらしてオープンにしておきましょう。ちょっと邪道な感じもしますが、亀甲縛りをしたままのセックスというのは乙なものですから一度はやってみてくださいね。

乳房まわりの縛り方にはよりいっそうの気をつかってください

亀甲縛りの美しさの決め手となるのは全体のバランスですが、とくにオッパイまわりがうまく縛れているかどうかで見た目の美しさはだいぶかわってきます。

理想としてはオッパイの周りを縄でかこみ、そこを縛り上げることでオッパイがより強調されるような形にすることですね。寄せてあげるブラならぬ、寄せてあげる縄といったところです。

もちろん、オッパイのサイズには個人差がありますので……オッパイ周りだけはその人その人にあった縛り方が必要になりますね。

大きければまるで鏡餅のようにはみ出して女体のエロさ、淫猥さをより引き立てることが出来ますし、小さいオッパイだったとしても、はみ出るようなことはないものの、おそらくコンプレックスを持っているであろう貧乳という要素をより強調して羞恥心を引き立てるということにもなります。

また、オッパイまわりの結び方は全体のバランスを決める大事なポイントとなりますし、きつく締めすぎてオッパイのカタチを崩してしまったり、乳腺を傷つけるようなことのないよう、慎重に丁寧に縛り上げてくださいね。

亀甲縛りをしたまま街に出よう!

亀甲縛りの特徴はなんといっても手足が自由になるという拘束なこと。亀甲縛りをした上からコートを1枚はおるだけで、外からはまったくわからない状態になります。

これを利用して、そのまま野外に出ての羞恥プレイや露出プレイにつかわれることもおおいです。

いまはリモコンバイブも小型化し、高性能化していますので股縄部分にコブをつくってリモコンバイブを固定するくぼみをつくり、そこに設置することでお手軽かつ効果的な調教プレイをするのもいいでしょう。

注意点としては、リモコンバイブを固定する際はただ縄と陰部の間にはさむだけではなく、縄とリモコンバイブをテープだったりヒモだったりで固定することが大事です。

亀甲縛りをしたまま歩行などをすると、どうしても股縄の部分がズレてしまいがちです。愛液がしたたってきた場合など、あれはまさに潤滑油そのものですからね。

また、当たり前ですが町中などの公共の場で平然と露出をしてしまうと、わいせつ物陳列罪となって普通に逮捕されてしまいます。

ただ、コートの中で亀甲縛りをしてそのコートを脱がない、前を開けないのであればなんら法には触れません。法のすれすれを攻めるスリル……というのもあるかもしれませんが、ご利用は計画的に!


【初級編】「股縄(またなわ)」の縛り方・緊縛プレイの解説やコツ(画像あり)

股縄とは、その名の通り股の下に縄をくぐらせる縛り方です。その特徴としてはなんといっても直接性器に縄が当たるということですね。ただ、縄の種類や緊縛に慣れているか慣れていないかなど、その人次第で性器に直接縄がふれることが快楽よりも痛みが勝ってしまうことがあります。

そういう場合は無理に直接しばるのではなく、下着などの上からまずは縛るようにしましょう。そうすることでクッションが1枚はいりますので痛みはだいぶ和らぎます。まずは下着ありから、そして徐々に慣れてきたらいよいよ直に……といった段階を踏むのも楽しいものです。

また、もう一つの特徴として縄を性器に食い込ませるだけではなく、バイブが抜けないように固定する、といった目的で縛ることも可能です。その際は、バイブを上から押さえつけるような形ではなく、あくまでもバイブが自然にずり落ちるのを防止する、といったくらいの「あそび」を設けてください。

バイブというものはやはりピストン運動をしないと本来の快楽は味わえません。奥にずっぽりとくわえ込まれたバイブも絵的にはいいのですが、快楽を与えるためにはそのままピストン運動できるだけの空間が必要になりますからね。それにデリケートな性器なのですから、異物がずっと動かずに固定されているというのはやはり痛みにつながってしまいます。必ず空間的な余裕を持って固定してください。

「股縄(またなわ)」に適した縄やロープ

非常にシンプルで短い縄やロープで済むだけに、せっかくなら高級なサテン生地の縄やロープで結んでみることをオススメします。

カタチとしては「ふんどし」のようなカタチになるわけですし、性器に直接触れることになりますから、もはや下着のようなものです。

シリコンロープやただの紐では味気ないし、荒縄はちょっと刺激が強すぎてしまうことでしょう。

S男性とM女性の美しくも儚い恋愛模様を描いて大ヒットとなったSM映画の「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の公式が販売しているロープです。

さすがに映画会社が看板を出している商品だけあって、そのクオリティは別格! わたしも所持していますが、とても気に入っているので予備に2セット購入済みなほどです(笑)

基本的な股縄の結び方

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mata2完成形としては、ちょうどふんどしのような形状になります。大事なのはやはりきちんと性器の割れ目にそって真上に縄が配置されるようにすること、ですね。ここがずれていると見た目にもよくないですし、そもそもクリトリスといった性感帯に当たらなくなりますので快楽を与えることができなくなってしまいます。

股縄(コブ付きバージョン)

こちらは性器の部分にコブ(結び目)をつくってバイブを固定しやすくしたり、より快楽を与えるといった目的があります。

matakobu違いはただコブがあるかどうかだけですが、バイブを使わなくとも気分転換にこちらを選んでみるのもいいでしょう。また、女性器だけではなく肛門あたりに小さなコブを作ることもよく行われています。

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股縄をするならパイパンがベスト!?

こちらの股縄ですが、陰毛があるのとないとではかなり違った印象をうける緊縛方法になります。好みはあるかと思いますが、私個人としてはやはり股縄を追求するならパイパンに限る、と思っています。

なんといってもパイパンであれば縄のラインがはっきりと強調されてうつることになりますから見栄えがいいです。それに、陰毛があるとどうしても縄とクリトリスの間に陰毛が挟まってしまい、縄が直接ふれる……ということは物理的に難しくなってしまいますが、パイパンであればその心配もなく、完全に直接触れることになります。

そもそもベテランのSM好事家にとってはパイパンと股縄は切っても切れないモノとして認識されていることが多いです。それはなぜかといえば、昔のSM緊縛モデルというのはそのほとんどが陰毛を残らず剃り、パイパン状態だったからなのですが、その理由というのがまたおもしろく、当時は陰毛そのものがわいせつ物として法規制の対象であったため、モザイクを入れる必要があったわけです。

いまでも女性器や男性器そのものにはモザイクを入れる必要がありますよね。昔、陰毛はそれと同じ扱いだったわけです。余談ですが、いまも肛門についてはちょっとヘンな規制方法になっています。肛門そのもの自体は本来、性的な器官ではないためにモザイク無しでうつすことが出来ますが、その肛門に指やペニスを挿入することで性的な器官として「使用」する場合はモザイクが入るという、なんともちぐはぐなことになっています。まさに法の抜け穴と言った感じですね(笑)

同じく、法の抜け穴としてわいせつ物であるところの陰毛を剃りあげて、女性器を股縄で隠すことでモザイクや黒塗りナシで出版することができる……という背景があったわけです。なので元は性的な興奮を引き起こすためにパイパンにしたのではなく、規制なしで出版するためにパイパンにするという工夫だったわけです。

しかし、そのパイパン状態での股縄というのは実に合理的な結果であり、SM好事家にはそもそも剃毛プレイをよしとする人が多く存在していたこともあって、需要と供給が見事に合致。はれて股縄といえばパイパン。パイパンといえば股縄、といった構図が生まれたわけです。

ちなみに1990年に法改正によりわいせつ物から陰毛は外されることになり、陰毛がはれて解禁(笑)されることで「ヘアヌード」といった言葉が生まれるきっかけとなります。これをうけて今までは女性器をしっかりと隠すために太くせざるをえなかった股縄も、陰毛がそもそも女性器を隠してくれることになりましたので、細い縄でより美しく縛り上げるといった方向も見られるようになりました。

ただ、実際に縛り上げる分にはモザイクや出版なんて都合は全く関係なく、目の前で自分の目でみることができるわけですから、パイパン状態で細い縄……というのが個人的には一番好きな縛り方です。

股縄の応用

股縄というのはこれまでの手足首の緊縛とは違い、拘束を目的とはしていません。これは純粋に性器だけを縛り上げるといった快楽と羞恥心を追求した縛り方となっていて、緊縛の中でも特殊な部類に入るといえます。

ただ、快楽を得るためには縄そのものに気をつかわなくてはいけません。たとえば少しでも毛羽立っているような縄ですと、チクチクとしたかゆみのほうが優先されてしまい快楽に集中できなくなりますし、よくほぐされていない固い麻縄だとただただ痛いだけになってしまったり。

綿ロープのような柔らかい布ですと、痛みはないものの伸縮性がたかいため拘束感といったものはあまり感じられず、それこそふんどしを履いているだけ、といった気分になってしまうことも。

また、緊縛の方法というのは男女問わず流用できるものが多いのですが、この股縄に関してはほぼ女性専用の縛り方となっているのも特徴です。男性の場合は単純に股縄と同じことをしてもあまり意味はありませんからね。

そのため、時代小説などでもこの股縄が登場しているのですが、これをかけられた女性は途端におとなしくなるため、別名「姫縛り」や「姫縄」とも呼ばれているそうです。ちなみに海外ですと「Sakura(サクラ)」と呼ばれているそうですから、なんともおしゃれな別名が多く存在する縛り方ですね。

同じ股縄でも昔はわざとゆるめに縛ることで、自ら少しでも縄と性器をふれさせて快楽を得ようと身体をよじる様を眺めるといったSM好事家も多くいたのですが、今はどちらかといえばきっちりと性器に食い込ませるように縛り上げるのが主流となっています。温故知新ということで、たまにはゆるめに縛ってみるのもいいかもしれませんね。

股縄はメインではなくあくまでもサブ

股縄というのは緊縛プレイといいつつも、まったく拘束されていないのが特徴でもありますから、股縄だけ縛り上げてもそれはあまり意味がありません。手首や足首の拘束と併用することで、はじめてその股縄の効果がでるといってもいいでしょう。

女性からしても自分の女性器に縄が食い込んでいる様というのは非常に羞恥心を煽り、興奮を得るそうで精神的被虐感という面ではかなりの効果があります。

ベーシックな染色されていない麻縄もいいのですが、股縄に関しては赤く染色された縄などのほうが肌の色からより映えてうつるため、観賞用としては色付きの麻縄も広く愛用されています。

この股縄のルーツは「褌(ふんどし)」にあると言われており、日本の服飾文化から自然と生まれ出たものともいえますね。最近では海外でも日本の優れた緊縛文化が浸透しており、この股縄もとても人気が高い縛り方なんだそうです。

女の綱渡りというプレイもあります

みなさんは女の綱渡り」というプレイをご存知でしょうか?綱渡りといえば高所の綱の上を歩くような曲芸であることが一般的ですが、「女の」という枕がつくとそれはまったく別物になります。

どういうものかといえば、女性が陰部に縄を挟んでそのまま歩く……というものです。腰の高さほどの位置に水平に縄を張り、その上にまたがらせて縄の上とクリトリスが接した状態で、歩みを進めていくというプレイですね。「こぶ縄渡り」や「ウグイスの谷渡り」とも呼ばれるそうです。

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この様子をご主人様はどっしりと構えたまま凝視することで、M女側には強い屈辱感と羞恥心を味わうことになり、それでいて縄による性器への刺激によって快楽も得ることになり、さまざまな感情が入り混じったなんともいえない悶絶した表情を楽しむのがオツなわけですね。

ただ単に縄を張ってもいいのですが、20~30センチおきにコブをつくっておくと刺激のアクセントになりますし、歩く女性側にとってもメリハリができますのでオススメしたいですね。

基本的には女性は全裸です。着衣状態でやることもあるにはありますが、この場合は屈辱感も羞恥心もかなり薄れることになるため、実用的とはいえません。SMプレイとしての女の綱渡りをするのであれば、必ず全裸でやることにしましょう。

また、女性側もただ歩かせるのではなく、後ろ手にしばって背後で固定しておくことが推奨されます。これは手が自由ですと、反射的に縄に触ってしまったり、顔や体の正面を手で隠してしまう、といった興をそがれることになるケースを未然に防ぐタメです。

縄の高さは微調整できるようなところに縄を固定するといいでしょう。テーブルであったり、ベッドであったり、ちょっとやそっとじゃ動かない家具に固定するか、もしくは壁にフックなどを打ち込んでおくのも許される環境であればアリでしょう。

片方は固定し、もう片方はご主人様が直接もつ、という手法もあります。好きなタイミングで揺らしたり波打たせたりすることができますので、積極的に干渉していきたい方はそうしてみるのもいいかもしれません。

ただ、私個人としてはあくまでも女の綱渡りは鑑賞用であり、ご主人様はなにも手をださずにただただ眺めること、が最大の陵辱であると思っています。一歩ずつゆっくりと歩かせ、早く動きすぎているようなら「止まれ」と一言だけいい、少しした後に「動け」と命令する。どことなく威厳的な雰囲気を漂わせることが出来ます。

このプレイをするのであれば、やはりこれもパイパンのほうがより適しているといえますね。陰毛がないことで縄が直接クリトリスにふれるようになりますし、なによりこれも見栄えが良くなります。

もし女性が恥ずかしさのあまり足を止めてしまった時は、尻を叩くなどしておしおきをするのもいいでしょう。まるで馬か何かのように、はやく進め!という家畜扱いのような屈辱的なメッセージを込めることが出来ます。

なお、この女の綱渡りですが、長時間のプレイには不向きです。なぜかといえば、このプレイは女性器が潤った状態でないとただただ痛みを伴うだけのプレイになってしまうからです。時間がたつにつれて乾燥してしまうこともありますので、短時間のプレイに抑えるか、あるいは途中で愛撫をしてまた濡らせるといった工夫も必要になります。

縄はただ相手の身体を縛るだけでなく、こういう使い方もあるのですから実に奥が深いですよね。


【入門編】縄の扱い方とすべての基本となる手首・足首の縛り方や緊縛プレイ

こちらではSMプレイで縄を初めて使う初心者のかたに向けた縛り方や緊縛方法の解説紹介をしていきます。

「拘束さえできればいいんだろう」と乱暴な縛り方をしてしまう人もいますが、独自の縛り方は怪我のもとですし、きちんとした正しい縛り方が存在します。

漁師になってまず学ぶことはロープの結び方なんだとか。商売道具である漁船と港をつなぐのはたった1本のロープですし、もしハンパな結び方をしてしまって縄が外れ、沖に流されていってしまえば一巻の終わりです。

ですから、必ずきちんとした結び方を最初に学びますし、何種類もの目的に沿った結び方が長い歴史の中で確立されていっているのです。

それはSMだって同じことです!なんていうと漁師さんからは怒られるかもしれませんが(笑)。でも、漁師さんたちにも負けないくらいの多種多様な結び方や、江戸時代から続く捕縄術としての歴史なども含めてしっかりとした成り立ちがあるのです。

漁師さんにしてもSM愛好家にしても、先人たちの知恵を借りているのは同じこと。ありがたく活用していくようにしましょう!

縄の扱い方

縄は半分に折ってつかう

musubiまず基本的なこととして、縄は半分にたたんだ状態で縛ることがほとんどです。

これは1本だけで縛るよりも安定感が増しますし、身体への負担も1本で縛るよりも2本で縛ったほうが掛かる力が分散することで、強く食い込んでしまうことを防ぐという目的もあります。

ただ、プレイ中にいちいち半分にたたむのは面倒ですよね。

よって、基本的にはプレイを開始する前にまずは2つに折った上で、端っこを結んでおくことをオススメします。

縄の保存はざっくりと束ねた状態で

hokan細かい話にはなりますが、縄を保管する際はざっくりと束ねた状態をオススメします。

とぐろをまいたヘビのように、ぐるぐると巻いて保存する方法もあるのですが、いざつかうという時に解くのに時間がかかりますし、急いで外そうとするとからまってしまうことも。

さっと持ち出せて、すぐに外すことのできる単純な束ね方で保存しておくのがベストでしょう。また、きちんとした麻縄などであれば保管する場所にも気をつけましょう。

アクリル素材の合成繊維などでしたらそこまで気をつかわなくてもいいですが、植物由来の麻縄などは要注意です。高温多湿の場所ではカビが生えたり、湿気を吸って変質してしまうことも考えられます。

ビニール袋にいれてしまうなどもご法度です。通気性がわるくなり、熱や湿気がこもるため、環境としては最悪です。

そういう意味では車のトランクなどもお薦めはできません。しかし、ご家族に内緒で外でSMプレイを楽しんでいるというお父様であれば、万が一に縄が見つかったとしても違和感のない場所でもありますので、適度に陰干しするなどの手入れを怠らなければ問題ありません。

手首と足首の縛り方

手首と足首の縛りは基本中の基本になります。人間、手と足が動かなければなにもできません。

文字通り、手も足も出ないというわけです。人間の行動と自由を奪う手首と足首の縛りは「お前は俺の支配下にあるんだぞ」というSとMの主従関係をより色濃く感じさせてくれるプレイです。

ただ、どちらも「首」という字がついているように、きつく締めるような縛り方はご法度です。

きつく縛られてしまうと血の流れが止まり、「うっ血」によるしびれなどが起こりえます。そのまま放置しておくと怪我の原因になりますので必ずきちんとした縛り方を覚えましょう。

手首の縛り方

まずは基本中の基本、手首の縛り方からです。

まさにお縄を頂戴するといった感じそのものですね。悪いことをした人は両手をつきだして手錠をかけられるイメージが浸透しているように、「手首を縛られることは服従であり、その相手に屈してすべて従う」という象徴でもあります。

縛る方法自体はシンプルでとても簡単なものなのですが、緊縛プレイにおいて手首を縛らないことは稀というくらいに頻出する縛り方です。

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重要なのは4番の「手首に巻いた縄の内側にもう一度いれて縛る」部分です。これをしないとぐらぐらとゆらついた縛りになってしまいますし、必要以上に締まってしまうのを防ぐ効果もあります。

まずは縛ってみて、相手の感想を必ず聞いてみてください。痛いところ、キツいところはないか、逆にゆるく感じるところはないか、と。

見た目にはきれいに縛れていたとしても、しっかりと縛れているかどうかはまた別だったりしますからね。

足首の縛り方

続いては足首です。基本的には手首とまったく同じ構造になっています。

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足首は手首と違って痛みに鈍感な部分があり、多少無理がきいてしまうというメリットとデメリットがあります。

きつく縛ったつもりはなく、きつく縛られていた自覚もなかったのに、実はきつめに縛られていて気づかないうちにうっ血していた……なんてこともありますので気をつけましょう。

手足首の縛り方

これまでは手首と手首、足首と足首と合わせて縛ってきましたが、手足首の縛りというのは手首と足首で縛る方法です。両手足首をこうすることで自然と脚を開いてしまう格好になりますので、羞恥レベルはかなり高いと言えるでしょう。

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初めてこの縛り方をされた女性というのは、なんとか脚を閉じて陰部を隠そうとします。しかし、この状態でいれられるチカラはたかが知れていますので、いとも簡単に「観音開き」にすることが可能です。

普段のセックス中に何度もしてきた格好かもしれませんが、拘束状態での観音開きというのはまったく別物の恥ずかしさがあるそうです。人間、恥ずかしい思いをするとつい顔を手で覆ってしまいますが、その顔を覆う手も自由にならないので表情を隠すことすら出来ません。

拘束されるというのはどういうことなのか、を身をもってわからせることのできる手足首の拘束というのは入門用でありながら、入門レベルを超えた効果をもたらすことができるでしょう。

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体験談から学ぶ、失敗しがちなポイント

実際に人体相手に縛ってみて初めて分かるポイントは非常に多いです。

画像や映像ではいとも簡単に縛っているように見えるのですが、それもそのはず。解説なのですから慣れた人がやっているのですし、成功した部分しか記録に残さないので、とても簡単に見えてしまうというカラクリです。

手首や足首の縛り方はたしかに簡単な部類なのですが、初めての人にとってはそれでも難しく失敗してしまいがちです。

特によくあるのは「内側を通し忘れる」失敗ですね。ただぐるぐる巻いただけでは簡単に緩んでしまいますし、緩まないようにきつく結ぶと怪我の元です。

横軸と縦軸の巻きを組み合わせて十字の形をつくることは、すべての縛りの基本になってきます。

結び方のコツ

結び方のコツとしては、最初に紹介したように縄を半分に折りたたんで2本ラインを基本とすることですね。

そして初めてであれば「ゆるめに結ぶ」ことを意識しましょう!

というのも、初心者は「きつく結んでしまう」ことが圧倒的に多いのです。ゆるかったら徐々にきつくしていけば相手は痛みも不安も覚えませんが、まずきつく結んでしまうと相手は身構えてしまい、体がこわばることでさらなる怪我を誘引してしまいがちです。

普段の生活でヒモを結ぶ行為といえば古新聞やダンボールなどをギュッとまとめるときくらいでしょうから、その時と同じ力を込めたとしたら明らかに強すぎになってしまいます。

ですから、まずはゆるめに結ぶところから初めてみるのがコツと言えるでしょう。


SM用の縄の種類と、目的に応じた選び方

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これまで縄だ縄で縛れ!とさんざん勧めてきましたが、ひとくちに縄といっても様々な種類があります。もちろん、その種類にはそれぞれ特徴があり、SMに適しているかどうか、適しているとしたら特にどんなプレイなのか、といった用途も違ってきます。

では、SMに使える縄にはどのようなものがあるのでしょうか?

定番の麻縄

まずSM用の縄といえばコレ!という代表的存在の麻縄(あさなわ)です。麻縄とは文字通り、麻糸をいくえにも編みこんで作られた縄のことで、緊縛師が用いるのもそのほとんどは麻縄といわれるくらい、緊縛プレイにおいてはスタンダードで王道の逸品です。

なぜSMに用いられるようになったかといえば、その入手の手軽さと質にあります。いまでこそ合成繊維によるより丈夫で細い縄が普及していますが、それこそ麻縄は江戸時代から使われていたという歴史と大衆性、そして一度しばると緩まないことや独特の手触りなどが総合的にSMにもっとも適していると言われています。

ホームセンターなどでも普通に売られているのですが、そういった買ったままの状態でそのまま人を縛るのにつかうのには実は向きません。ホームセンターで売られている麻縄というのは主にジュート麻と呼ばれる素材を元にした麻縄であり、そのまま使うと縄本来の毛羽立ちがチクチクとしてしまい、緊縛プレイに集中できなくなりますし、なによりもかゆくて不快に感じてしまうもの。

なのでもしホームセンターで売られている麻縄をSM用に自作するのであれば、毛羽立ちを取り除いてさらに油を染み込ませることで肌触りをよくするという加工をしなければなりません。それはそれで楽しい工程ではあるのですが、面倒と言ってしまえば面倒なものです。

ここでは手っ取り早く、通販でSM用の麻縄を購入することをオススメします。

私がいつも購入しているのはこちらのすべて処理済みですぐに使えるまさにSM用の麻縄です。長さはいろいろあるのですが、8メートルのものを買っておけばまず間違いはありません。

ただ、1本だけですと手首を縛っただけで終わり……なんてことになりかねません。最低でも3本くらいはあったほうがプレイの幅が出ますし、上半身と下半身の全身をしばるのであれば5本もあれば足りることでしょう。

ちなみに長さだけではなく、太さも大事です。一般的な太さは6mmのサイズで、これがもっともバランスが取れていると言われています。より細いサイズだと4.5mmになるのですが、これは数字で感じる以上に細くなります。

縄が細くなるとどうなるかといえば、より人体に食い込みやすくなります。デメリットとしてはこれだけなのですが、このデメリットがかなり大きく危険を伴いますので初心者のかたにはオススメできません。

メリットとしては細いが故により多く巻きつけることができ、縄目が増えることで見栄えがよくなるといった効果や、より細かい飾り細工のような縛り方をしたい場合、衣服の下にこっそりと縛り上げることで野外プレイを楽しんだり、あるいは女性の髪も縄で縛り上げることによってプレイの密度を増す……といった上級者向け使いみちが考えられます。

より太いサイズだと7mmのものがあります。こちらは6mmに比べて面積がふえることにより縄同士がこすれる部分が多くなり 、滑りが悪くなってしまうといった面がありますが、その分耐久性に優れて長く使えるといったメリットや、あるいは大柄の女性を縛り上げる際にはこちらのほうがサイズ的に適している、ということも考えられます。

どちらも一長一短がありますが、6mmはまさにバランスとの取れた攻守最強のベストサイズといえますので、迷ったらまずは6mmを選択しておけば間違いありません。

 

一度買ってしまえば馬油や蜜蝋クリームなどで定期的にメンテナンスをすることで長くつかうことができます。それに野球のグローブと同じように、使い込めば使い込むほど馴染んできてよりよい縄が出来上がります。

料理人が包丁にこだわるように、書道家が筆にこだわるように、SM愛好家であればやはり縄にはこだわりをもちたいものですからね。市販品を使っておけばまず間違いはありませんが、そのうち自分だけのオリジナルの麻縄をつくりたくなる衝動にかられることも珍しくありません。

麻縄を自作する方法と手入れの方法

たしかに縄は使い込めば使い込むほど馴染んでいい縄になるのですが、だからといってその縄をずっと使えるかと言ったらそういうものではありません。あくまでも縄というものは消耗品であると思っていてください。傷んできてしまった縄を無理につかっていると、最悪プレイ中に切れてしまって思わぬ怪我を招いたり、仕事道具ひとつ満足に手入れができないだめなご主人様という烙印を押されてしまうかもしれません。

しかし、さきほども紹介したようにSM用として売られている縄というのは比較的高価です。上で紹介しているのは高級品の部類ですが、そうでなくてもだいたい1本1500円程度はしてしまうものです。

そこで、ホームセンターで売っているジュート麻のロープを購入し、それをSM用に加工してつかうということも大いにアリです。市販されているSM用として売られている縄だって元はといえばジュート麻だったりしますし、加工する手間も慣れてしまえばそう難しいものではありません。

ちなみに自作する気がないひとでも、市販品をメンテナンスする際に自作するのとほぼ同等の麻縄のお手入れ方法をこなすことになりますので、自然にそのやり方は身についていくものです。

その1.縄を購入する

ホームセンターの店員さんに「ジュート麻(あさ)のロープが欲しいのですが」といえば案内してくれることでしょう。ジュート麻のロープはごくごく一般的なロープとして流通していますので、SM用につかうイヤラシイやつだな!という目でみられることはまずありません。

次に長さと太さを決めます。コレも先ほど少し紹介したのですが、6mmのものを選んでおけば間違いありません。小柄な女性を縛るのであれば4.5mmでもいいでしょう。長さは7Mから8Mが適したサイズとされています。ホームセンターでの購入時には余裕をもってプラス50cmから1Mほど買っておくのがポイントです。

なぜ長めに買うかといえば、麻縄を加工していく段階で縄を煮沸して乾燥させる工程があるのですが、それによって縄が縮むからです。ジーンズやセーターなども洗濯して乾燥させると縮んだりしますよね。衣類も縄も同じ繊維製品ですのでそれと同じ原理です。

縮むといっても極端に縮むわけではなく、7Mのものであれば30cmくらい縮むといった感じです。なので煮込んで乾燥させて縮んだあとに計測して、好みの長さにカットするといいでしょう。

その2.鍋で煮込むことで汚れを落とす

ここから先は市販品の麻縄にたいしてもメンテナンスとして行う必要がある手順となります。麻縄というのは植物由来の天然繊維からできているデリケートなものです。緊縛プレイは縄同士をきつく縛り上げたりもしますので、縄がいたんでしまったり、濡れてしまうこともありますので、そのまま放置しているとダメージが浸透してしまい、切れてしまうことも珍しくありません。それを防ぐためにはプレイ後のメンテナンスは欠かせません。

9c57baa9プレイに使用した縄というのは確実に汚れています。見た目にはそうみえないかもしれませんが、いろんなものが染み込んでいると思ってください。汗はもちろんのこと、愛液や精液などのさまざまな体液が染みこんで汚れた縄は、そのままにしていると不潔ですし細菌がわいてしまうかもしれません。

なので殺菌も兼ねて鍋で煮込んでください。熱湯による殺菌効果と、体液や皮脂などの油なども縄の繊維の中から浮いて出てきれいになります。

洗濯機で洗うという人もいますが、縄へのダメージを考えるとあまりお薦めはできません。どうしても洗濯機でおこないたい場合はネットにいれてから洗濯するといいでしょう。

ただ、鍋で煮込むことによる殺菌と汚れ落とし、そして縄をより柔軟にさせるというトリプル効果は捨てがたいものです。なるべくなら最善の方法である鍋で煮込むという方法をとってください。

広くて深めの鍋であればなんでもかまいません。普段料理につかっている鍋をもちいても、どのみち熱湯で煮沸消毒されますので、衛生面では問題はほぼないのですが……相手の体液や自分の精液が染みこんだかもしれない縄を煮込んだ鍋でつくった料理を食べるのに抵抗を感じる人も多いことでしょう。そういう場合は荒縄専用の鍋を用意するのもいいですね。

その3.縄を乾燥させる

洗ったら乾燥です。しかし、洗濯物とはちがってすぐに乾くものではなく、芯まで完全に乾くには2~3日はみたほうがいいです。芯がまだ湿っているのに保管してしまった場合、カビが生えたり腐ってしまうことになりかねません。

高温多湿は縄にとっても天敵です。必ずしっかりと乾燥出来たことを確認してから次のステップにうつってください。乾燥機などで回したりするのはかなり痛むことになりますのでやめましょう!

その4.毛羽立ちの処理

ホームセンターで買ってきたジュート麻であればそれはもう盛大に毛羽立っていますし、市販のきちんと処理済みのものを買ったとしても、つかっていくうちに縄同士が擦れ合ってしまいだんだんと毛羽立ってきてしまいます。また、鍋で煮込むことでさらなる毛羽立ちが起こるものです。

チクチクした感触が好き、という人もなかにはいるのですが一般的にはきちんと処理をしてかゆみやもどかしいといったSMにとっては妨げになりがちな感情を引き起こす毛羽立ちはきちんと処理しておくことが大事です。

では、どうやって毛羽立ちを処理するのかといえば……焼きましょう。ガスコンロなどで毛羽立った部分だけをさっと焼いて処理してしまうのです。毛羽立ちは人間でいう産毛のようなものですから、さっと炙る(あぶる)だけでもかなり綺麗に取れてくれるものです。

気をつけたいのはそのまま縄を焼いてしまわないこと!さっと炙るだけでも十分毛羽立ちはとれます。まずはさっと炙ってみて、手触りで毛羽立ちの有無を確認し、それでもまだ残っているならもう少しやってみて……と回数を繰り返すことで毛羽立ちをなくすようにしましょう。

毛羽立ちが消えないから長時間炙る、というのはかなり危険です。また、たとえ炙るだけであっても繊維が燃えているのですから煙はでます。必ず換気扇を回しておきましょう。家庭でやる場合は家族に見られる事のないように、といった注意も必要です。

その5.最後の仕上げ

もっとも大事なのはこの仕上げかもしれません。これをきちんと行うことで縄の手触りや柔軟性を保つことができますし、縄の寿命も大きく伸びます。なにをするかといえば、縄に油を染み込ませることで人体を縛るのに適した縄をつくりあげるのです。

主に使われるのは馬油(ばーゆ)です。よくシャンプーなどに使われていますが、美容用品として顔などにぬりこむオイルとして市販されています。薬局などにいけばまず間違いなく売っていることでしょう。

馬油がないのであればバージンオリーブオイルでの代用も可能です。こちらも元は植物由来のものですから相性はいいようです。サラダオイルを使うのもアリといえばアリかもしれませんが、あまり聞いたことはありません。何もしないよりはマシなので、毛羽立ちの処理まで終えた段階でもし馬油もオリーブオイルもないことに気づいた場合はサラダオイルでの代用も緊急避難的にはアリかもしれませんね。

その方法も手に油をとってその手で縄をなでていくだけです。ぐっと握るような形で縄を滑らせていけば自然と全体に行き渡りますが、できれば何度か往復するような形でしっかりと塗りこむことを意識してください。

手に油をとって縄をもう片方の手で引っ張りあげてスーッと一方通行に通すだけではきちんと油が染み込みませんので、ここは時間をかけてじっくりと行ってくださいね。ここの作業を怠らないことでいい縄が出来上がりますから。

SM入門にはうってつけの綿ロープ

いわゆる100均などでもうっている安価な綿ロープです。麻縄とくらべて非常に柔らかく、肌にも痕が残りにくいのが特徴です。麻縄とは違って日常生活においても接する機会のある一般的なロープですし、心理的な抵抗も低く抑えられるため、ソフトSMではまずこれを使ってみるというひとが多いようです。

51GrdXuQR8L._SX342_しかし、柔らかいという特徴はいいことだけではなく、人体に食い込みやすいという特徴も兼ね備えてしまいます。しかも滑りやすいという特徴もあわさって、するするとどんどん締まっていってしまうことになりますので、カラダ全身を縛り上げるような本格的な緊縛プレイには不向きです。

あくまでも手首・足首といった部分をしばるときだけに用いることにしましょう。決して胴体に対しては縛らないでくださいね。ここで痛い思いをしたり、肺にロープが食い込みすぎてしまい呼吸不全などの怖い思いをしてしまっては麻縄なんてのはもっと怖いものとして認識されてしまうのですから。

これは使ってはいけない!SMに不向きなロープ・ヒモ

まず絶対に使ってはいけないのはビニール紐です。これは各家庭によくあるものですし、ヒモやロープといえばまず思い浮かぶのがこれということで使ってしまう人も多いのですが、これをつかって本格的な緊縛をしようとしてしまうと非常に危険です。

なにが危険かといえばその食い込みやすさ!なにしろビニール紐なのですから、ちょっとチカラが加わるとその細さは1mm程度にまで縮んでしまうのです。ロープで縛られる物理学的なチカラがその1mmにすべてかかることで、人体には鋭い痛みが発生します。

鉛筆くらいの大きさの棒でチョンチョンとつつかれてもあまり痛みは感じませんが、0.1mm程度の針でチョンチョンとつつかれたら鋭い痛みを感じますよね。それだけ細いものにたいしてはチカラが一点に集中することで痛みが発生しやすいのです。

ただ、あくまで練習用ということできつくしばることなく、縛りの手順を確認する……といった使い方ならいいかもしれませんね。もしこんがらがって解けなくなってしまってもハサミでチョンと切ればいいだけなのですから。練習用として使い捨てるのであればむしろベストかもしれません。

あとは同じ理由でタコ糸なんかも緊縛には不向きです。ビニール紐と同じく、細すぎるからですね。お前なんかビニール紐程度で十分だ、といったメッセージを込めた緊縛プレイにあえて使われるケースもありますが、それはあくまでも手慣れた上級者のお話です。

タイヤのゴムチューブなんかを利用している人もいますね。たしかに伸縮性があって人体には優しいのですが、こちらも食い込みが気になるところです。ゴムで伸縮性があるがゆえに、まだまだひっぱれるぞとついキツめに縛り上げてしまうかもしれませんし、そうなると血圧検査のように血の流れを止めてしまうことにもなりかねません。

まとめ

私個人のオススメとしては、まずは市販のSM用の麻縄をかうことをオススメします。自作する方法も紹介しましたが、一発目から自作というのはかなりハードルが高いですし、まずはきちんとした処理済みの市販品を買った上で、SM用の縄というのはこういう手触りで、こういう使い勝手なのか、という本物のお手本をまず知ることが大事です。

お手本がないまま自作の縄を作ってしまってはなにを参考にしたらいいのかという正解がわからない状態ですからね。プロがつくった市販品であればまず間違いなく正解ですので、その本物の縄の手触りや使い心地をしっかりと覚えてください。

そこからその縄のお手入れやメンテナンスをしていくうちに縄に対する扱いや知識も深まってくるでしょうから、まずは市販品を使い倒してから自作してみることをオススメします。


実際に縄をつかうまでの流れ

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いかに縄というものが日本のSMにおいて重要なアイテムでありアイコンであるかは先述した通りでありますが、そんなSMを代表する存在だからこその問題点というものもあります。それは、女性にとって縄を用いた緊縛プレイというのは心理的に抵抗があるということです。

まず、そもそもですが縄をつかった緊縛プレイというのはどう考えてもハードの部類です。いきなり縄で縛ってみてもいい?なんていわれて笑顔でいいよと言ってくれる人は根っからのM女でもない限り、まずいないでしょう。

目隠しプレイやオモチャの手錠などでのソフトSMを経験した女性にとっても、縄というのはやはりかなり抵抗があるそうです。私もお付き合いしていた彼女に縄を持ちだしたことがありますが、最初はかなり嫌がられたものです。「ついにコレがきたか……」と感じたそうで、縄をつかったプレイをあれこれ想像するよりも、いかにやんわりと断るかに意識がいったそうですから(笑)

それもそのはずです。前にも紹介したように、本来の縄というものは罪人を縛るためのものでしたからね。今でこそ美しいSM作品として緊縛されているシーンもありますが、そういった本格的なシーンというのはなかなかふつうに生活していたらお目にかかれるものではありませんからね。どうしても縄=怖いというイメージが刷り込まれていたとしても不思議ではありません。

ではSM初心者の女性……とくに彼女といった本来のパートナーに縄を勧めるにはどういった手順を踏むのがいいのでしょうか?

まずは縄以外のモノをつかった拘束プレイから

大前提として、縄を用いた緊縛プレイをしたいのであればまずは縄以外のソフトなもので拘束していくのが必須になります。SM出会い系などであれば、最初から縄でもいいよ、と言ってくれる子も多いのですが、初心者を相手にする時だったり、SMにまだ興味がそれほどない彼女や奥さんだったり、あるいは自分が初心者だったりする場合なども、もろもろ含めてまずはソフトなものから始めるのがいいでしょう。

31519_300_300そういった拘束用のSMグッズというのは多く売られています。たとえばふわふわとした柔らかい素材で出来たかわいい手錠などがありますね。こういったものであれば女性の抵抗感というのはかなり低く抑えることが出来ます。

それでも、あらかじめグッズを用意していた、ということ自体に引いてしまう女性も少なからずいますので……そういうときは、ストッキングやネクタイなど、普段から身に着けているもので代用するのもいいでしょう。それらであればいかにも準備していたという感じはしないですし、普段から身に着けているものですから抵抗感もほとんど覚えることはありません。

それで好感触を得ることができたら……いよいよ次は縄の出番なのですが、いきなり持ち出すのはNGです。これはわたしの経験からもそう言えるのですが、まずは「縄を使ってみようと思うんだけど、どうかな?」と相談するところから始めるのがいいでしょう。

そうすることで相手の意見が聞けますし、相手も心の準備であったりいろいろな予備知識を調べる時間というものができますので、抵抗感は徐々にやわらいでいきます。それに事前に縄以外のもので拘束プレイをもう楽しんでいるのですから、拘束プレイ自体の魅力はすでに知っているはずですからね。ただ縛るのが縄にかわるだけだよ!雰囲気の問題だから!と、ゴリ押ししてしまえば大抵の女性はうなずいてくれるものです(笑)

それでOKをもらえたとしても、いきなり血気盛んに全身を縛り上げるなんてのはしてはいけません!何事もまずは段階というものがありますからね。まずはいきなり縛るのではなく、縄を触らせてあげてください。縄の感触であったり匂いといったものを実際にふれて感じさせることで、縄に対する恐怖感や抵抗感をやわらげるところからはじめましょう。

いよいよ縄で縛りましょう!

そんな縄との遭遇を経てようやく縛る段階に入るわけですが……まだ体中を縛り上げるのはNGです。まずは手首や足首といった基本的な部分から、部分的に縛り上げるだけにとどめておきましょう。初日はそれだけで終わることをオススメします。手首足首を縛ったからじゃあハイ次ね!と矢継ぎ早にあれこれと縛り上げたとしても、女性としては困惑する一方で縄に対しての恐怖心がまた芽生えてしまうかもしれません。急なステップアップというのは望ましいものではありません。

まずは手首足首だけを縛るプレイを2~3回やったあとに、いよいよ胴体に縄をかけることにしましょう。どう縛られるのが好きなのかはその相手によりますが、大きく分けてキツめに縛られるのが好きな人、ユルめに縛られるのが好きな人、というのがいます。まだ相手がどっちが好きなのかわからない、という段階であればどっちも試してあげましょう。そのうち、自分にしっくりくる縛られ方というのがわかってくるはずです。

ただ、ユルめのときはまだしもキツめに縛るときは注意してくださいね。相手にとっての耐えられないボーダーラインというものを超えないように、少しずつキツめにしていって徐々にその限界に迫るというのがオススメです。どちらかが初心者、あるいは両方が初心者であればきちんと言葉でのコミュニケーションをとり、大丈夫?痛くない?といった声掛けをかかさずに。

きちんとこういったコミュニケーションがとれていれば女性にとって縄への恐怖心というのはだいぶ和らぎます。段階を踏むことで少しずつ縄と仲良くなっていくというイメージでしょうか。女性にとってもゆっくり少しずつ進むことはいいことですし、男性にとってもメリットが有る場合があります。

それはいきなり手慣れた様子で縛り上げた場合「この人、以前にも他の女性にこんなことしてたってこと?」といらぬ不信感を抱かせてしまうケースもあります。SM出会い系で出会った男女であればこのような心配は不要ですが、一般的なカップルの場合ですと思わぬ火種になることも……?

女性にとっての緊縛とは

ほとんどの場合、緊縛の対象となるのは女性です。では、その女性がもつ緊縛というものはいったいどのようなイメージなのでしょうか?男性からすれば緊縛プレイというのは相手の自由を奪って征服した証でもあり、性的にもフェチとしてたまらないといった直感的な部分がありますが、SMにさほど縁がない一般的な女性にとっては確実に抵抗感をいだきます。

緊縛からハードなSMを想像し、天井から吊り下げられたりひどい仕打ちをうけたりするんじゃ?という不安がまずきますし、そうでなくても時代劇などでは罪人を縛り上げて石を抱かされて悲鳴を上げるといった、拷問につかわれる道具のひとつ、といったような認識をもつ人も少なくありません。

プロの緊縛師が縛り上げたステージ上の女性や写真作品というのは美しく、そういったSMに偏見のある女性に見せても多くは美を感じ取ってくれるものなのですが、なかなかそういったモノは自ら率先して探さないと目にするものではありませんからね。

時代劇などは子供の頃に親や祖父母が見ていたのを一緒に見ていた、なんて人も多いことでしょう。それに子供心に罪人に対して拷問を行うシーンというのは強烈でトラウマになっている人もいるかもしれませんからね。

なので、まず大事なことは縄に対する恐怖心や先入観をいかに取っ払うか、というところからはじめることです。そのために縄以外の柔らかいヒモやネクタイ・ストッキングなどで拘束するところから始めて、拘束プレイは怖くないよ、楽しいものだよ、というすり込みから始めるべきなのです。

また、中には緊縛プレイに憧れているという女性も稀にいます。そういった女性たちは性的なプレイとして緊縛プレイを見ているのではなく、緊縛師によるステージ上の演出であったり被写体としての美しさといった芸術面から興味を持つ人も少なくありません。

そういった人たちはあくまでも緊縛そのものが目的だったりするものです。私もあんな風に美しく縛って欲しい、芸術作品として私を撮ってほしい、といった願望なわけですね。なので緊縛をしてからの性的なプレイというのには興味が無い……なんて人もいるわけです。

じゃあそんな人を縛ったとしてもつまらなそうだな……と思うかもしれませんが、そういった芸術面から興味をもった女性たちを、性的なM奴隷として引きずり下ろすといった楽しみをもつ男性も多いのです。事実、わたしも何人かそういう女性とSM出会い系を通じて知り合いましたが、そういった女性たちを堕としていく楽しみというのはたしかに唯一無二のもので非常に今も記憶に残っています。

芸術的な緊縛が好き、という意識高いM女を性奴隷にしよう!

SM出会い系の掲示板には、縛って欲しいです!という女性が多くいます。世間一般からすれば芸術面のSMに興味をもち、自分もそんな作品の女性みたいに縛られてみたい……と思うような女性は何百人かに一人と言った具合でかなりレアな存在であることは間違いありませんが、なにしろここはSMを専門とした出会い系。そんな何百人に一人の女性が全国からこぞってこの出会い系に集まったとしたらそれは数千人規模になるわけですから、募集だってひっきりなしです。

そういった女性に対しては性的な空気はいっさい匂わさずにメールをするのがコツです。なんならセックスは抜きで、と事前に伝えておくのも安心させるのでプラスになるでしょう。え、でもセックスなしで縛るだけ縛っておわりなんて慈善事業じゃないか……と思うかもしれませんが、ほとんどの場合はセックスなしで終わることはありません。

芸術面から興味があって縛って欲しいという女性をいざ縛ってみると、最初は実に淡々と受け入れるものです。服の上から縛って欲しいという人もいれば、いきなり裸から縛って欲しいという人もいます。愛撫をするわけでもないのでただただ縛られるのを受け入れて、いざ完成したところで鏡の前に立たせてあげましょう。

すると、急にスイッチが入ったかのごとく顔色や表情が変わります。これは、いままできれいだと思っていて眺めていた他人の緊縛写真と同じようにされた姿を見ることで、同じように美しく縛られている……!と思うよりも先に、まずは恥ずかしいという羞恥心がおそってくることがほとんどです。見るとやるとでは大違い、とはよくいいますが、まさにこれもそのパターンですね。

しかもその羞恥心というのはこれまでの人生の中で1・2を争うほど……あるいは人によってはぶっちぎりでもっとも恥ずかしい、羞恥心を覚える体験かもしれません。そんな体験をすることで自分の中のナニカが変わってしまうのでしょう。

アートとして、芸術として緊縛が好きで性的な興味はほとんどなかった女性であっても、実際に緊縛体験をするとそんな建前のようなものは一瞬で吹っ飛んでしまうほど縄による緊縛というのはパワーがあるのです。

そのスイッチが入ってしまえばもうこちらのものです。なにしろすでに緊縛済みなわけですからね。服を着ていた状態で縛って鏡を見ても反応がいまいちなのであれば、裸でやってみる?と提案してみましょう。その女性が見てきて憧れてきた緊縛画像というのはやはり裸のものが多いでしょうから、そっちへの興味がまされば受け入れてくれるものです。

あとは「せっかくだから続きをしてみる?」といった感じで提案をしてみれば、そんな状態できっぱりと断れる女性というのはほとんどいないことでしょう。なにしろ精神は興奮・高揚しきっているわけですから正常な判断なんてのはできるわけがないのですから。

そこでSMセックスを仕込んでしまえばあとはM奴隷として好きに飼うことができます。

芸術としてのSMに興味があります!という女性はSM出会い系においては人気がありません。なにしろ男性としてはやっぱりセックスをして射精をしたいわけですから、SMに芸術性を求めている女性は面倒くさそう、という理由で回避されてしまいがちです。

だからライバルもいなくてかなりの確率でゲットすることができますし、なによりそういった芸術としてのSMに興味を持つ女性というのは美意識が高いことが多く、一般的な女性のレベルとしてもかなり高い部類……つまり美女である可能性がとても高いのも特徴のひとつです。私が今まであってきた中でもブスの範疇にある人は一人もおらず、総じてみな学校のクラスにいたら間違いなく3本の指には入りそうな容姿の子ばかりでした。

なので、SM出会い系でそういった芸術としてのSMが好き、とプロフィールに書いているような女性は非常に狙い目ですし、こちらも「芸術としてのSMが好きな女性で、実際に縛られてみたい人はいませんか?」というような書き込みをすればあとは相手からホイホイとメールをしてくれるものです。

これはまだあまり知られてない穴場スポットでもありますので、ぜひ興味のある方は実践してみてくださいね。いい思いをできるのはまず間違いないと言えると思います(笑)


はじめてみよう!縄を使ったプレイと種類

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SMプレイといえば縄を使った緊縛プレイを連想する方が多いように、代表的なプレイです。

ちなみに、こういった男性が女性を縄を使って縛り上げる緊縛プレイを連想するのは世界広しといえども日本くらいなもの、ということをご存知でしたか?

海外……とくに欧米においてSMプレイといえばボンテージに身を包んだ女性が手錠で拘束されたブリーフ一枚の男性をムチでひっぱたく……といったような、女性がS役のものを思い浮かべるひとが多いんだそうです。

そもそも、縄というアイテムを用いる文化が海外にはあまりありません。

ロープを使うことはありますが、それはあくまでも自由をうばうための道具でしかなく、縄に対してこだわりをもち、さらにそれを芸術の域にまで達している縄師(緊縛師)という職業が存在するのは日本だけだと言われています。

では、なぜ日本だけが縄に対して異常なまでの執着とこだわりをみせることになったかといえば……実にそれは江戸時代の話までさかのぼることになります。

縄師は江戸時代にすでに存在していた!

その由来はSMプレイが広まるよりはるか前の江戸時代をルーツとしています。この時代、縄師と呼ばれる罪人を縛り上げることを生業とする職人たちがいました。

当時は手錠のような便利なものはなく、罪人をひとりひとり縛り上げる必要があったのですが、生半可な縛り方ではあっという間に抜けられてしまいます。

この時代の司法なんてのは適当なところもありましたから、捕まったらそのまま死罪なんてことも珍しくありませんからね。

拘束され続けていたら死刑になってしまう……となれば、それはもう皆必死で抜けだそうとするわけですから、その死に面した人間のチカラをねじふせるほどのしっかりとした縛る技術が必要になったわけですね。

当時は罪人も多く、罪人の数に対して縄師が足りていないということもあり、捕縄術(ほじょうじゅつ)を広めるための道場や師範というのも存在するくらい、世間にも認められた立派な武術として確立されていたわけですね。

歴史

江戸時代には捕手術の一環として盛んに用いられていたことから、各地に様々な流派が伝承されていた。明治維新後も警察機構において積極的に教えられていたが、昭和時代に手錠の普及により必要性がなくなったことから、現在では逮捕術の科目から外されている。逮捕されることを「お縄」というのは捕縄術に由来する。現在、捕縄術を単独で継承する流派はほとんどなく、柔術や杖術の流派において半ば失伝した状態で併伝されている程度である。

技法

取り押さえた敵を素早く拘束する『早縄』、形式・儀式的に用いる『本縄』、緊縛による拷問を加えるための『拷問縄』、これら縄術で緊縛された状態から脱出する『縄抜け』『破縄術』に大別される。用いる縄の太さや長さ、材質は、流派や用途によって大きく異なる。江戸町奉行所では四季で縄の色を変えていた。

早縄には、十手術や柔術で相手を制圧した後に拘束する技術だけでなく、縄を武器にした様々な戦闘術も組み入れられている。手早く拘束するために、縄の先端にあらかじめ鉄環や鉤爪を取りつけている場合も多い。本縄は主に犯罪者の護送・謁見の際に用いられ、身分や職業、性別、用途によってそれぞれ異なる縛り方が用意されている。
捕縄術 – Wikipediaより

いまとなっては引用のとおり、過去の技術として失われつつありますが、それをしっかりと伝承しているのが今の緊縛師というわけです。

実に300年近くの歴史をもつ老舗の緊縛師がいてもおかしくはありません。ここまでいくともう完全に文化の一部ですからね。

つまり、日本には江戸時代から縄師という職人が存在したからこそ、縛り方などにもきちんとした由来や成り立ちがあるわけでして、有名な亀甲縛りなんかも江戸時代からある由緒ある縛り方かもしれないのです。

そういう土台があるから日本ではSMプレイにおける緊縛プレイというのはアイコン的な存在であり、なおかつ芸術として文化的な一面もあるという、まさに日本独自の進化を遂げたわけです。

緊縛の目的は「拘束」と「羞恥心」

では、SMプレイにおける緊縛プレイの役割というのはなんなのか?それは主に「拘束」することが目的なことと「羞恥心」を煽ることが目的で縛り上げるという2つの大きな目的があります。

「拘束」すること自体に関してはなにも縄である必要性はありません。ドンキホーテで売っているようなオモチャっぽい手錠を使ってSMプレイを楽しんでいるカップルも多いことでしょうし、それ以外にもネクタイや荷造り用のビニール紐などで突発的に緊縛プレイをはじめることもあるかもしれません。

つまり、縛り方を覚えてさえしまえばヒモ状のものさえあればいつでもどこでも縛り上げることができるようになるわけで、これは専門のSMグッズに頼ることなくバリエーションを増やせる特別なスキルといえることでしょう。

縛り方については、プレイの目的に応じて選べるようになると理想ですね。

ただ拘束したいだけであればシンプルな後ろ手で上半身を拘束する「高手小手(たかてこて)」がベストですし、性器への愛撫をメインに行いたいのであれば「あぐら縛り」といったように、緊縛には責めの種類によってそれに応じた縛り方というものがいくつも用意されています。

緊縛をSMプレイに取り入れるときは、まずプレイを考えておいてふさわしい縛り方を用いるのがもっとも正しい緊縛プレイともいえますが、初心者であればまず緊縛プレイありきでSMプレイを考えるというのもアリでしょう。練習するにはまず数をこなすのが一番ですからね。

縄で縛り上げる羞恥心は、SMグッズの比ではない!

そしてもう一つの目的である羞恥心ですが、これはオモチャのような手錠や、ネクタイや適当なヒモなどでは決して味わうことのできない、ワンランクもツーランクも上の、別次元の羞恥心を味わうことができるのです。

ただ手足だけを縛ったのではそこまでの効果は得られませんが、全身を縛り上げる亀甲縛りのようなものでしたら、その完成された姿はまさに淫靡そのもの。いやらしさやエロさというよりは美しさがまず全面に押し出されるような姿になります。

そんな全身を緊縛した状態で鏡の前に立たせようものなら、間違いなくこれまでにない特別な反応を示すことでしょう。

今までは画像や映像でしかみたことのなかった、いわゆる「SMプレイをしている」というイメージが、具現化して今まさに自分がそうなっているという没入感は、ドンキホーテで買えるようなオモチャでは決して味わうことが出来ないのですから。

このように、SMプレイにおいて重要な拘束と羞恥心という2つのテーマを同時に満たせるのがまさにこの緊縛プレイというわけです。

そのため、基本中の基本として扱われることも多いのですが、これは基本だから簡単なプレイというわけではなく、基本だからこそおろそかにしてはいけない、という戒めの意味も込められています。

なにしろ、緊縛プレイというのは怪我を誘発するもっとも多くの原因になりかねないのですから。

たとえば、天井から逆さ吊りにされている緊縛女性を見たことが一度はあるかと思います。そういったプレイを素人が見よう見まねで真似すれば、骨折や出血はもちろんのこと、最悪の場合は半身不随や死に至ることも考えられるのですから。

まず、緊縛プレイを覚えたいのであればその危険性を学ぶところからはじめてください。

SMプレイというのはあくまでも日常における非日常を楽しむプレイなのですから、SMプレイ中の怪我によって日常に支障をきたしてしまっては本末転倒になってしまいますからね。とくに、縛る側のS男諸君はその危険性をきっちりと学んでください。

縄を使ったプレイの危険性

通常の拘束でも怪我については十分に留意しなければなりませんが、縄を用いた緊縛プレイの際にはその危険性も増すことを覚えておいてください。

市販されているSMグッズであれば、人体を拘束することを前提として作られているため、肌に触れる部分が柔らかい素材でできていたりといった工夫がされているので負担になりにくいのですが、縄の場合は違います。

縄は本来はモノに対して巻いたり結んだりしてつかうものとして作られており、人体に対して用いることは想定されていないわけです。

なのできつく縛ろうと思えばいくらでもきつく縛れてしまいます。それこそ江戸時代における罪人を縛り上げるようなきつくて痛い縛り方も出来てしまいますし、そうしようと思わなくても結果的にそうなってしまうことだってあるのです。

きつく縛られてしまうとどうなるかといえば、まず血管が圧迫されて血の流れが止まってしまいます。そうなるとうっ血して手がしびれてしまいますし、その状態を長く続けていたら最悪、なんらかの後遺症が残ってしまうことも考えられます。

そこまでいかなくとも手首に縄の痕がくっきりと残ってしまった場合、日常生活において支障をきたすことも考えられます。縄の痕というのは思った以上に目立ちますし、一度ついてしまうとひどいものだと2~3日はなかなかとれなかったりするものですからね。その痕というのも、いかにも縄でつきました!と一見してわかってしまう感じですから、十分に気をつけたいところです。

また、縛るのは手首や足首といった末端の部分だけではなく、肺の周辺やお腹周りの内蔵に影響を及ぼす縛り方をすることもあります。

もし肺の周辺をきつくしばってしまい、うまく呼吸が出来ない状態になってしまったとしたら……。ただでさえ危険な状態ではありますが、その状態でSMプレイという興奮を伴うプレイをするわけなのですから、呼吸不全やそれによって意識を失ってしまうことも考えられます。

若い人であればまだいいかもしれませんが、もしこれが高齢の人を対象としていた場合、そのショックが引き金となって心筋梗塞を起こしてしまう……なんて事例は実際にあったケースです。呼吸という人間の生命活動のベースになる肺周辺を縛るときは一層の注意が必要ですね。

見よう見まねでの緊縛プレイはご法度!

では、そんな不慮の事故はどうしたら防げるのか?まず第一に、見よう見まねで縛り方を真似しない、ということです。まずは基本となる結び目のつくりかただったり、縄の回し方というものをきちんと覚えましょう。

たとえ見かけは同じだとしても、結び目ひとつ、回し方ひとつで、一方は食い込みやすく怪我をしやすい縛り、もう一方は長時間しばられていても疲れにくい縛り、といった差がでてきます。

この差は経験していくことで埋まっていくものですが、基本をしっかりと学ぶことで上達速度は全然ちがってきます。

ただ、あくまでも緊縛というのは相手がいてこそ。その相手によっては全く同じ縛り方をしたとしても、どう感じるかというのはその相手次第です。

具体的には、どこまでが平気でどこからが無理なのか、というボーダーラインがまったく違ってきます。その人の体型や肉質などにもよりますし、痛みへの耐性といった部分もかかわってきますので、まさに十人十色でしょう。

本人が許容できないレベルの緊縛を強いることは、それはただの暴力です。SMプレイでもなんでもありません。

重度のドMで苦痛を求めているような人であれば別かもしれませんが……一般的には苦痛を味わうことは文字通り苦痛であり、楽しくも気持ちよくもありません。

それに、緊縛の目的はあくまでも拘束であり、苦痛を与えることではありません。なので本人が縛られていて苦しくない、痛くないというラインをしっかりと見極めることが大事です。

変な縛り方のまま愛撫などをしたとしても、縛られている違和感が気になってプレイに集中できないなんてことはざらにありますからね。

きちんと縛られている側に、どこかきついところはないか、大丈夫か、というヒアリングを定期的に行いましょう。

もし縛っている最中にM側から痛みや身体の異常を訴えることがありましたら、すぐにまずは解いてください。

どこが痛いの?と聞いている時間があったら、まず痛みがなくなるまで解きましょう。縛られている最中に、どこが痛いのかとピンポイントに把握して受け答えをすることはなかなか難しいのですから。

また、そういった痛みの訴えがなかったとしても縄が身体に食い込んで拘束されている状況というのは、やはりつらいものです。

とくに身体を自由に動かせないというのは無理な体勢を強いているわけですから。狭い夜行バスに長時間すわっていて足も自由に動かせないというのはツラいですよね。それ以上のツラさを縛られている側は味わっているのですから。

目安としては40分前後で拘束を解いてください。相手が初心者であればもっと早くても構いません。仮に相手が大丈夫まだ続けて、と言ったとしてもどんなにながくても1時間で必ず一度は切り上げて休憩をいれてください。

縄目の痕は勲章?それとも恥ずかしいもの?

先程も少し触れましたが、もう一つの緊縛プレイのリスクとして縛った時の跡……つまり縄目の跡が身体に残ってしまうことがあげられます。

緊縛後に残った縄目のあとを愛おしく感じる女性も多いそうですが、普段は仕事をしている女性や帰るべき家庭がある女性だったりすると、縄目のあとが残ってしまうのは不都合なもの。

特に夏場は半袖だったりすると思いっきり縄の跡が見えてしまうことも。きつく縛り上げすぎなければ縄目の跡というのはふつうであれば丸一日もたてば消えるものですが、場合によっては2~3日は残ってしまうこともあります。

縄目の跡というのは血行が良くなればそれだけ早く消えるという特徴がありますので、プレイ後は身体を清める意味でもお風呂につかるといいでしょう。

シャワーではなく、きちんと湯船で体を温めてくださいね。プレイ相手と一緒に仲良くはいれればなおいいでしょう。

プレイ中は厳しく高圧的なご主人様であっても、プレイが終わったあとは恋人同士のようにいちゃいちゃとお風呂に入る……そんなオンとオフといいますか、ギャップにハマってしまう女性は多いものなんですよ。


具体的に、SMプレイってどういうことをすればいいの?

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SMプレイってこんなことをするんだろうなあ……と、漠然としたイメージは出来たとしても、実際にどのようにプレイを進めたり準備をするのか? と、なるとよくわからないと感じてしまう人は多いのではないでしょうか。

そもそもとして、SMプレイの種類ってどんなものがあるの? という疑問もあると思います。ここではSとMの役割についてと、おおまかなプレイの進め方とその種類について解説したいと思います。

SとMの役割について

まず大前提として、どちらがSでどちらがMなのかを決めた上で行うプレイがSMプレイです。なんとなくふつうのエッチの流れでソフトSMっぽいことをしてみただけ、というのは厳密にはSMプレイの範囲ではありません。

とはいっても、ノーマルなセックスしかしたことのないカップルや夫婦は、どちらがSでどちらがMなのか? が、なんとなーくこっちかな?程度のぼんやりしたものだったりします。

普段の性格や体格によってSかMかというのが印象づいているかもしれませんが、それが必ずしも正しいとは限りません。むしろ見た目や日常的な言動とはまったく逆の立場のほうが好みだった、というのは良くある話なのですから。

例えば女医の西川史子先生は、キツい見た目と上からモノを言う高慢なイメージからドSだと思われがちですが、プライベートではドMであることが知られています。医者や弁護士といった社会的立場が高くて立派な人ほど、ドMの傾向があることも有名な話ですね。

私自身、人見知りをして受け身がちな性格であったため「自分はきっとMなんだろうなあ」と思っていましたが、いざSMプレイをはじめてみたらS男側のほうが圧倒的に楽しく、自分でもとても意外に感じたものです。

ですから、まずはどちらがSでどちらがMというのを決めつけずに、交代制でどっちもやってみましょう。そうすることで両方の役割の気持ちを体験できますし、自分が本当にやってて楽しいのはどっちなのか?を実体験からの経験として判断することが出来ます。

そうすることでマンネリだった関係が一転して刺激的なものになることも! 例えば、普段の生活では彼女の尻に敷かれているのに、ベッドの上では一転してドSなご主人様になるカップル。この状況は男からしても女からしても非常に燃え上がる設定のようでして、とても人気があるシチュエーションです。

なんにせよ、SMの関係に決まりがあるとしたら「SとMが対になっている」ということだけです。それ以外のことはすべて自由なのですから、それぞれのカップルやパートナーに見合った関係を無理せず築くことが大事です。

S役

Sというのはサディズム(Sadismの頭文字をとったものであり、加虐する側です。

サディズム(ドイツ語 : Sadismus英語:Sadism)は、加虐性欲(かぎゃくせいよく)ともいい、相手(動物も含む)を身体的に虐待したり精神的に苦痛を与えたりすることによって性的快感を味わう。また、そのような行為を想像したりして性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。極端な場合、精神的な障害とも見なされ、この場合は性的倒錯(パラフィリア)となる。巷では語感から佐虐性と言われる事もある。(サド)

肉体的にも、精神的にも、プレイの主導権をにぎる側の立場ですので、プレイに対する責任や知識なども必要ですし、なによりもMのことについて常に考えて観察しなければならない立場です。

Sは自分がしたいことではなく、Mがされたいことをするのが良いSの絶対条件です。いまは何をされたがっているんだろう? どんな言葉をかけて欲しいんだろう? と、常にMのことを考えた上でそれを実行し、その結果としてMが喜んでくれることが自分の喜びであり満足感である、と感じられる人でないと立派なSは務まりません。

M役

Mというのはマゾヒズム(Masochismの頭文字をとったものであり、加虐される側です。

マゾヒズム(ドイツ語: Masochismus英語: Masochism)とは、肉体的精神的苦痛を与えられたり、羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好の一つのタイプである。被虐性欲とも言う。極端な場合や世界保健機関のICDにおいては、精神疾患とも見なされ、この場合は性的倒錯(パラフィリア)となる。しかしながら現在デンマークにおいてはマゾヒストの人権に配慮してマゾヒズムは精神疾患とはみなされなくなった。ジル・ドゥルーズの批判にもかかわらず、ICDにおいてはサディズムとマゾヒズムは相関関係にあるという考えを背景にして両者は今なお「サドマゾヒズム(F 65.5)」という疾患名に包括されている。

 

なお、マゾヒズムという発音・表記はドイツ語と英語の混淆したものと推測される。発音は、英語ではマソキズム、ドイツ語(Masochismus)ではマゾヒスムスに近い。

一般的なイメージですと、Mというのは受け身であってSにされるがままの役割に見えてしまいますが、それは大きな間違いです。

Mに求められるのは発信力です。

言葉であったり、仕草であったり、表情であったり、息遣いであったり、S役の五感を刺激するような伝達手段をフル活用して、いま何をされたいか? をきちんと伝えられるのが良いMだと言われています。

されるがままのマグロではS役にとってはつまらないものであり、人気がありません。なにしろ、なにを考えているのかを読み取ろうとしても、なにも発信されていないのであれば難しいのですから。S役はエスパーではないので、M役は自分の考えていることやされたいことをきちんと伝える必要があります。

慣れないうちやまだパートナー関係をはじめたばかりの時は、されて気持ちいい、嬉しいことはきちんとその喜びの感情を伝えて、されて嬉しくない、苦痛が強すぎる場合もきちんと「嫌だ」と伝える勇気が大事です。

具体的なプレイ内容とその種類

SMプレイには大きく分けて、肉体的なプレイ精神的なプレイがあります。

アダルトビデオやゲーム、マンガなどで表現されているのは視覚的にわかりやすい肉体的なプレイがほとんどなため、一般的なSMのイメージはどうしてもそっちに寄ってしまいがちなのですが、実際のSMプレイでは精神的なプレイを行う比率が非常に多いです。

肉体的なプレイ

その名の通りではありますが、SがMに対して物理的なアクションを加えるプレイが肉体的プレイです。皆さんご存知のムチやロウソクをつかったプレイ、あるいは縄や手錠を使った拘束プレイや、バイブやローターなどでひたすら快楽を与え続ける快楽責めなどがそうですね。

気軽に始められるソフトSMとしての肉体的なプレイの代表といえば、ネクタイやストッキングなど、やわらかくて安全な素材を使って手首などを軽く縛ってみるプレイですね。あるいは、雰囲気程度のスパンキング(お尻叩き)もそのひとつといえるでしょう。

逆にハードなプレイでは文字通りハードなものになりがちです。荒縄を使って吊り上げるようなプレイもありますし、身体にくっきりと跡が残るような激しいムチや、ピアスや針などをつかって身体に傷が残るようなプレイもハードSMのひとつです。

精神的なプレイ

まず代表的なのは羞恥(しゅうち)プレイです。なぜかこの単語はわりと一般的であり、市民権を得ているような印象ですよね。

羞恥とは「恥ずかしいと思う感情」のことであり、鏡の前でオマンコを自分の指を使って広げさせてみたり、目の前でオナニーをさせてみたりといったプレイでM側に恥ずかしさを与えることが目的のプレイです。

ノーマルなセックスが肉体で感じるセックスだとすれば、SMプレイというのは脳で感じるセックスだと言われているくらい、精神的なプレイは大事でありSMプレイでの快楽を引き起こすための根源でもあります。

放置プレイや言葉責めも精神的なプレイにカテゴライズされます。特に言葉責めは直接相手の精神を揺さぶることになるので、クリトリスを指やローターで刺激するかのごとく、脳内にあるクリトリスのような性感帯を言葉で刺激するようなものです。

精神的なプレイをすることによって、肉体的なプレイの感度や質が劇的に向上するものだと思っていてください。肉体的なプレイと精神的なプレイが合わさることでシナジー効果が発生し、とてつもない効果を得ることが出来るのです。

実際のプレイの流れ

SMプレイに決まりはありませんが、ある程度のおおまかな流れというかテンプレート(お約束)のようなものは存在します。

それはノーマルなセックスにおいても同じですよね。キスからはじまり、胸をもんだりパンツの上からクリトリスを刺激したあとは服を脱がせてより激しい刺激……と、いわゆる前戯をしてしっかりと濡らせてから挿入するのがお約束です。

SMプレイにおいてもこの大まかな流れというのは変わりません。着衣状態で拘束を行ったり、それを脱がせたあとは前戯のかわりに羞恥プレイや言葉責め、そしてムチ打ちやロウソクなどの肉体的なプレイを経て、最後に挿入というのは同じところです。

着衣状態でのプレイと裸状態でのプレイ、そして肉体的なプレイと精神的なプレイ。このようにSMプレイにおいては対となる状況をうまく織り交ぜることでよりSMプレイを楽しむことが出来ます。

メジャーなSMプレイの内容

SMプレイとひとくちに言ってもそのプレイ内容はさまざまですし、人や環境によって同じ名前のプレイでも中身が大きく違ったりするものです。おなじカレーでも作る人や家庭によってまったく別の味になったりするのと同じですね。

初心者のうちは、とにかくいろんなプレイを試してみてください。うまくいかなくてもいいんです。まずは経験を積むことが大事です。

そうして慣れていくうちに、段々と自分に合った、自分がやっていて楽しいプレイというのが見つかってくると思います。

それが見事パートナーと一致することになれば、ひたすらその道を極めることが出来るのもSMプレイの面白いところです。どんな道があるのかといえば、細かいものまでいれたらおそらく100種類以上はあるかと思いますが、ここでは代表的な4つをご紹介します。

その1.拘束系

SMプレイのもっとも基本でありながら、もっとも奥が深いのがこの拘束系です。緊縛系とも言われます。文字通り縄や手錠で身体を縛ることで自由を奪うことが目的です。そして自由に動けなくなったところで他のプレイを加えていく……というのがよくある拘束系の楽しみ方です。

椅子やベッドなどにしばりつけるのも広く好まれています。モノに縛り付けなくても、手首や足首を縛るだけでも立派な拘束系になります。そうした上で愛撫や挿入を行うというのが主なプレイ内容です。

その2.快楽系

ひたすら快楽を追求するのがこの快楽系です。SMプレイに「ハマる」にはまずこの快楽系がわかりやすくていいかもしれません。肉体的な快楽を追求していますので、シンプルかつ誰でもその良さが味わえますからね。

殆どの場合ではバイブやローターなどのオモチャが使われます。これはS側の体力的な負担を減らす意味もあります。常に手や舌で愛撫はとても疲れますからね。最近のオモチャはとくに高性能なので誰でも手軽に強い快楽を与えられるというメリットも有ります。SMプレイを始めるなら最低でもローターとバイブくらいは用意しておきましょう。

その3.アナル系

意外と多いのが、アナルプレイを軸にSMプレイを行うカップルです。たしかに、ぱっと思いつくアブノーマルなプレイといえばアナルプレイを思い浮かべる人は多いでしょう。

ノーマルなセックスしかしたことのない人でも、相手のアナルに触れてみたり、ちょっとナメてみたりくらいならしたことある人も多いのではないでしょうか。それにとどまらず、挿入したり浣腸をしたりするのがアナルプレイですね。

ただ、当たり前ですが挿入なり浣腸なりをすれば排泄を伴います。そうするとどうなるかといえば、ウンコが撒き散らされるわけです。はじめてアナルプレイを行う人は、まずこのウンコの臭いにドン引きしてしまうことがほとんどです。あなたが思っている以上に人のウンコを間近で嗅ぐというのは強烈な体験なのです。

ある程度覚悟を決めた、中級者以上のかたにオススメします。そして自宅でやる場合はきっちりとした事前準備も必要です。お風呂場などで事前にアナル拡張しておく必要もありますし、ベッドで行うならレジャーシートなどの万が一に備えた保護用品も必要です。

アナルプレイに関しては以前詳細な記事を書きましたので、そちらも参考にしてください。

SMプレイとしてのアナル調教のススメ!

その4.肉体的ダメージ系

肉体的プレイのひとつではありますが、肉体に快楽を与えるのではなくダメージ(苦痛)を与えるのが目的のプレイです。皆さんがよくイメージするような、縄で吊るされたMにたいしてムチやロウソクで徹底的に虐めるプレイがそれに当たりますね。

世間一般がまずイメージするほど認知度の高いプレイではありますが、実際問題としてこれを好んで行っているカップルというのは少数派です。ぶっちゃけ、あまり人気はありません。

快楽をより引き立てるために苦痛を与える、という手段として用いられることはよくありますが、肉体的ダメージ系だけを目的としたプレイを行っているひとはかなり稀だと思われます。

いま、SMパートナーは簡単に見つかる時代

この記事を読んでいる方は少なからずSMに興味があることでしょう。

  • 「でもSMプレイってむずかしそう……」
  • 「興味はあるけど、実際にやってみるのはちょっとこわい」
  • 「そもそもSMプレイをする相手がいない」
  • 「やってみたいけど失敗したら恥ずかしい」
  • 「彼女や嫁さんにSMプレイに興味があるなんてとても言えない」

などなど、いろんな理由で実践に踏み出せない人は多いと思います。しかし、いまSMプレイはとてもカジュアルなものになっており、SM専用のパートナーも簡単に見つかる時代になりました。

それもこれも出会い系やSNSの発達によるものです。SMに興味がある人だけが集まるコミュニティがたくさんありますので、そこに参加するだけで驚くほど簡単に出会えてしまうのです。

意外に思うかもしれませんが、SMに興味をもつのは女性の方が圧倒的に多いため、男性が常に不足していることも出会いやすさに拍車をかけていますね。

それこそ、今登録すれば明日に出会うことだって夢ではありません。真面目に取り組めば、2週間以内には誰かしらと一度は出会ってセックスすることが出来るでしょう。

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いまもっともアツいSMサイトを厳選しておりますので、SMプレイに興味があるかたはぜひ参考にしてみてください。SMプレイは「見る」よりも「やる」ほうが絶対に楽しいのですから。


なぜ、SMプレイをするの?どんないいことがあるの?

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ひとくちにSMプレイといってもそのプレイ内容はさまざまです。しかし、みなさんがイメージするものといったらなんとなく共通するところがあると思います。代表的なものはやっぱりブリーフ一丁の男性が女王様にロウソクやムチを振るわれている、首輪をつけられてた女の子が檻に入れられいたぶられている……そんなところですよね。

拘束プレイや羞恥プレイ、ムチ打ちやロウソクたらしなどの苦痛プレイ、どれもSがMに対して一方的に好き勝手やりたいことをやっているような場面が想像されますよね。

SM初心者のほとんどが勘違いをしていることなのですが、これはSがMに対してただやりたいことをやっているのではないんです。

SがMの望んでいるプレイを汲み取り、それをSがMに与えているというのが正しい構図です。

ではもしSがMに対してただただやりたいことを思う存分にやっていたとしたらどうなるか?それはSMプレイでもなんでもなく、ただ虐待であり暴力行為です。そこに愛はありません。

不思議ですよね。立場的にはなんでも出来て自由なはずのSが、実はMの心境ひとつに左右される不自由な存在だったなんて。Sはよくご主人さまと呼ばれて、完全なるご奉仕をされる側と思うかもしれませんが、その実は逆だったりするのですからおもしろいものです。

[icon image=”point-b-b”]Sに必要なものはパートナーの性癖や嗜好を理解すること。

[icon image=”point-b-r”]Mに必要なものはSに対して絶対的な信頼をすること。

これはどっちが男女だろうが同じことです。傍若無人に見えるSMの女王様も、その内面では「次はどんなプレイを望んでいるのかしら?こうしたら喜んでくれるのかな?」とまるで恋する乙女のような心境だったりするのです。

よく言われる使い古された言葉ではありますが、SMのSとはサービスのSであり、Mは満足のMであると。奉仕(サービス)されているようで、実はしている側だったりするのです。

カップルとして付き合っていたり、結婚していたりといった元からのパートナーとマンネリ防止のためにSMプレイをはじめてみたい、という人も多いと思います。そんな人にこそ、SMプレイはうってつけとも言えます。なにせSMプレイを始めようと思ったら、お互いを強く理解し信頼することが自然と必要となってくるプレイなのですから。

そうでなくても単純にSな性癖の男の人にとっては彼女や妻を自分が独占していて、そんな自分に身を任せてくれているという状況に征服感を刺激されて強い満足感を得ることが出来ますし、Mな性癖の女性にとっては自分がされてみたい行為をパートナーにしてもらうことで、愛されている実感も加味されることで普段のセックスでは決して味わえない肉体からも精神からも来る極上の快楽を味わうことが出来ます。

なにも性欲を満たすためのアブノーマルなプレイとしてではなく、より一層パートナーとの愛を深め合う行為であり、お互いの存在の大切さを強く実感するためにも、SMプレイというのは実に効果的なプレイなのです。

ただ、皆が皆そういった恵まれたパートナーがいるとは限りません。SとSのカップルだったり、MとMのカップルだったりするのもよくあることです。むしろSとMがぴったりくっついたカップルのほうが珍しいことでしょう。

だからといって諦めてしまうのは早計です。なにせいまはスマホが1台あればなんでも出来る時代です。そう、SMパートナーだってインターネットですぐに見つかるいい時代になったのです。今の彼女や妻は大事だけど、それとは別にSMプレイを人生で一度は楽しんでみたい。そんな人にこそ、秘密のSMパートナーを探せるSM出会い系がぴったりなのです。


本当のSM初心者が読むべき初めてのSM入門ガイド

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私がこのブログを始めてからはや3年以上になりますが、嬉しいことに多くの人に見ていただけるブログになりました。ありがとうございます。私がこうして続けられているのも、見てくださっている方の励ましのメールなどがほんとうにチカラになっています。

特に、このブログを見てからSMに興味を持って始めてみた、というひとが多いことがとても嬉しいですね。やっぱりSMというのはどうしてもアンダーグラウンドなイメージがあって、まだまだプレイ人口が多いとは言えません。しかし、潜在的にSMに興味を持っている人口というのはその何十倍もいるものだと思っています。私としては、もっとその潜在人口を目覚めさせてもっともっとSM業界を盛り上げたい!と思っています。

そこで、今回はこれからSMを始めてみたいと思っている、本当の初心者に向けたSM入門ガイドというものをあらためてイチから書いてみたいと思います。上級者の方にとっても、いまいちど初心にかえるための基礎を思い出すということに役立てていただければ幸いです。

はじめに

そもそもとして、SMといわれて思いつくのはいったいどのようなイメージが多いでしょうか?おそらくは薄暗く閉ざされた空間で、まるで仮面舞踏会のような怪しげなマスクをつけた女王様がムチやロウソクなどをふるっている……もしくは、猿ぐつわをかまされて荒縄で亀甲縛りにされた女性が天井の梁から吊るされて、お尻をひっぱたかれて真っ赤に腫らせている……そんな暗くてダーティなイメージが多いかもしれません。

[icon image=”point-b-r”]しかし、実際のSMプレイと一般の人がイメージするSMプレイというのは実は大きく違うんです。

先ほどのイメージというのは、SMをテーマにしたアダルトビデオだったり、陵辱者のアダルトゲームやエッチなマンガ、そして愛好家に公演として披露するためのSMショーであり「人に見せるためのSM」のプレイなのです。

現実としてSMプレイを楽しんでいる一般人のひとたちの多くはもっと明るく楽しいプレイをしています。そしてそれはいろいろな種類があり、えてして奥深いものなのです。

たとえば亀甲縛りのような緊縛・拘束プレイだってもっと気軽なものです。縛り方なんて知らなくてもいいんです。ただ、柔らかいヒモなどで手首を縛るだけでも立派な拘束プレイです。

本格的にやろうと思えばいろいろな種類の器具や縄がありますし、拘束した状態からの羞恥プレイやご奉仕プレイをたのしむといったシナジー効果をプレイに取り入れたりもすれば、その可能性はまさに無限大です。

そして、SとMという役割が決まっているため、あんがい初心者の人でも「やるべきこと」が決まっており、とっつきやすいといったメリットも有ります。ふつうのカップルがちょっと変わったエッチがしたいよね、というなんともカジュアルな理由から始めるのも今や珍しくありません。

SMプレイでは、MはSに身を任せることになりますし、SはMにたいしてやろうと思えばなんでも出来てしまう立場になります。つまり、お互いに信頼関係がなければ成り立たないプレイなんですね。いまやネットゲームやTwitterなどのSNSで人と繋がる機会は増えましたが、その底はどんどん浅くなる一方です。人と人がもっとも深く繋がり合えるのが、このSMプレイなのかもしれません。

しかし、いくらSMプレイに興味があるといっても、SMプレイは1人では出来ません。必ず、パートナーが必要になります。それに初心者が生半可に手を出すと、大きな怪我を引き起こしてしまう可能性もありますので、何も知らずに見た聞いただけの知識でやってしまうと、とても危険な行為になってしまうことも。

[icon image=”finger1-b”]そこで、今回はSMパートナーの見つけ方から、具体的なSMのプレイ手順や注意点など、SMプレイに関しての必要な知識を順に説明していきたいと思います。

SMはたんなるアブノーマルプレイや変態プレイではありません。やればわかるのですが、実に愛情に満ちて人間らしさを再確認できるとても奥深いプレイです。入り口はカップルのマンネリ打破だったり、変わったエッチがしてみたいといった動機からでもいいんです。注意事項さえしっかりわかっていれば、細かいルールなどはありません。SMプレイを始めたいと思ったその日から始めることだって出来ます。SMプレイなしでは決して味わうことの出来なかった「本当のつながり」というものを味わえるチャンスを、いまこれを見ているあなたは手にしているのですから。